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ロシア連邦西部、オリョール州の州都。オカ川にオルリク川が流入する地点にある。人口34万6500(1999)、31万8642(2012推計)。機械(繊維、皮革、製靴、ガラス、食品工業設備、道路建設用機械、農業機械部品、時計、電算機)、食品、建設資材工業などのある工業都市。市の起源は1566年、モスクワへのタタール人の来襲を防ぐ要塞(ようさい)がつくられたことに始まる。18、19世紀に商都として栄え、各種の手工業製品も生産された。ロシア革命(1917)後、工業都市となった。市街はオカ川左岸の丘陵にあるが、近年市街地が拡大し、オカ川右岸、オルリク川南岸に新興工業地帯と住宅地が延びている。作家ツルゲーネフの生地で、その生家が博物館になっている。教育大学があり、鉄道の分岐点で、モスクワ―ウクライナのハルキウ(ハリコフ)を結ぶ幹線道路が通っている。第二次世界大戦の激戦地。
[中村泰三]
ロシア連邦,ヨーロッパ・ロシアの西部,同名州の州都。オカ川とその支流オルリク川の河畔に位置する鉄道の重要な分岐点。人口32万9352(2004)。1566年,国境南辺防衛の要塞として創建された。ピョートル1世時代にロシア最初の帆布工場がつくられ,18~19世紀商業地として栄えた。第2次大戦中はドイツ軍に22ヵ月占領され,破壊された。機械・衣料・食品加工業が行われ,ツルゲーネフの生家が博物館として残る。
執筆者:高田 和夫
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