カバ(読み)かば(英語表記)kawa

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カバ(コショウ科)
かば
kawa
[学]Piper methysticum Forst. f.

コショウ科(APG分類:コショウ科)のつる性低木。太平洋諸島原産で、栽培もされる。カバはトンガ語で「苦い」の意味で、島によりアバ、カワカワ、シャカオなどともよばれる。高さ2.5~3メートル、葉は心臓形。根は塊状で苦味があり、メシスチシン、カワインのほか、麻酔作用のあるカバ樹脂を含む。根から同名の飲料カバをつくる。宴会や儀式などの際、根の粉末と水を大きな木鉢に入れ、樹皮の繊維の束でかき回して抽出し、ヤシの実の殻のコップに取り分けて食前に飲む。その調整と飲用は厳粛に儀式化されている。泡立っていてすこし苦味があり、ややビールに似た風味がある。アルコール分はないが、飲めば酩酊(めいてい)し、眠気を催す。飲みすぎると中毒症状をおこす。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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