カポック

百科事典マイペディアの解説

カポック

熱帯アメリカ原産とされ,熱帯アジアなどで広く栽培されるキワタ科の落葉高木。高さ30mに達し,水平に開出するを生じ電柱のように見える。果実は枝にたれ下がる。種子に生じる長い毛はカポックまたはパンヤとよばれ,浮力が大で,断熱性,弾力性に富むので救命胴衣やクッションなどの詰物にされる。なお,園芸的にはウコギ科ホンコンカポックを略して呼ぶこともある(シェフレラ)。
→関連項目救命いかだ(筏)救命胴衣植物繊維綿

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世界大百科事典 第2版の解説

カポック【kapok】

キワタ科の高木で,高さ20m,またはそれ以上になる(イラスト)。基部板状にはり出す板根に支えられ,枝は直立する幹から水平に輪生して,電信柱のような樹形をつくる。葉は掌状で5~8片に分かれ,果実が成熟するころ短期間落葉する。葉腋(ようえき)から数本の花梗を出し,乳白色の花を1個ずつつける。果実は長楕円形で長さ10~13cm,枝からぶら下がる。内部は5室に分かれ,長毛に包まれた100~150個の種子があり,熟すと割れて,カポック(別名パンヤ)と呼ばれる繊維を露出する。

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大辞林 第三版の解説

カポック【kapok】

カポックノキの種子を包む綿毛状の繊維。布団・クッション・救命袋などの詰め物にし、また印肉の基材とする。パンヤノキの綿毛をいうことがある。
カポックノキの別名。

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精選版 日本国語大辞典の解説

カポック

〘名〙 (kapok 元来はマライ語) パンヤ科の落葉高木。東南アジアの熱帯地方に産する。高さ一〇メートルに達し、枝は水平に出て輪生し、全体が横木のたくさんついた電信柱のように見える。葉は長楕円形をした七~九の小葉に分かれた掌状複葉となる。花は肉質の乳白色で、五枚の花びらをもつ。果実は両端がとがった長さ約一二センチメートル、太さ約五センチメートルの長楕円形で、熟して乾くと五裂し、中から多量の綿毛でおおわれた種子を吐き出す。この綿毛を集めたものを蒲団、枕、クッションなどの詰め物に利用する。パンヤ。ほんパンヤのき。しろきわた。インドわたのき。吉貝。古貝。劫貝。劫波育。婆劫。迦羅婆劫。〔カポク繊維(1943)〕

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