カミエビ(英語表記)Cocculus trilobus

  • Cocculus orbiculatus (L.) DC.、Cocculus trilobus (Thunb.) DC.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツヅラフジ科の落葉性つる植物で,山野路傍に普通に生える。アオツヅラフジとも呼ばれる。は細く他物に巻きついて伸びる。葉は互生し広卵形または卵形で全縁,しばしば浅く3裂する。雌雄異株。7~8月に,葉腋円錐花序をつくり,多数の黄白色の細かい花をつける。秋,直径5~8mmの球形核果黒色に熟する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツヅラフジ科(APG分類:ツヅラフジ科)の落葉藤本(とうほん)。雌雄異株。枝や葉柄は白毛で覆われる。葉は互生し、広卵形で、全縁。3浅裂するものもある。7~8月ごろ葉腋(ようえき)からやや長めの花序を出し、小形の淡黄色の花を多数つける。萼片(がくへん)、花弁ともに6枚。雄花には6本の雄しべ、雌花には6枚の心皮がある。核果は黒藍(こくらん)色で粉白を帯びる。北海道南部、本州、四国、九州の山野にごく普通にみられ、アジアに広く分布する。根および茎は木防已(もくぼうい)と称され、利尿薬、鎮痛薬、解熱薬として用いられる。アオツヅラフジ、ピンピンカズラともいう。「カミ」は神、「エビ」はエビヅルのことといわれる。カミエビ属は約8種が東アジア、北アメリカ東部、メキシコ、アフリカに分布する。[寺林 進]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のカミエビの言及

【アオツヅラフジ】より

…山野にごく普通にみられるツヅラフジ科のつる性木本(イラスト)。カミエビの名もある。雌雄異株。…

※「カミエビ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ユニコーン企業

企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。ベンチャー企業への投資を専門的に行う投資会社を「ベンチャーキャピタル(venture capital)」と呼ぶが、...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android