940頃~1132頃
中央アジアを支配したトルコ系の王朝。トルコ族最初のイスラーム王朝といわれ,それはバラサグン出身でカシュガルを支配したサトゥク・ボグラ・ハン(?~955)が改宗したという伝説に始まる。999年,マー・ワラー・アンナフルを征服し,サーマーン朝を滅ぼして,トルコ族の拡大を実現したが,アム川を西へ越えていくことはなかった。この王朝によって中央アジア西部はイラン・イスラーム世界からトルコ・イスラーム世界に変質し,11世紀には中央アジア東部の仏教世界であったホータン方面をイスラーム化して,西ウイグル王国と境を接した。多数の貨幣を発行したほか,トルコ語による文化を開花させたが,12世紀にカラキタイに征服された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...