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カルフ Kalff(Kalf), Willem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルフ
Kalff(Kalf), Willem

[生]1619. ロッテルダム
[没]1693.7.31. アムステルダム
オランダの画家。 1640~45年パリに滞在,53年以後アムステルダムで活躍。さんご,貝殻,銀器,中国陶器やデルフト陶器などを配し,レンブラント明暗法フェルメールの点描法や華麗な色彩を会得した特異な静物画を描く。作品はルーブル美術館をはじめフランクフルトアムステルダムの美術館に収蔵されている。

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デジタル大辞泉の解説

カルフ(Calw)

ドイツ南西部、バーデン‐ビュルテンベルク州の町。詩人・小説家、ヘルマン=ヘッセの出生地として知られる。ヘッセの生家や、ヘルマン=ヘッセ博物館などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

カルフ【Willem Kalf】

1619‐93
17世紀オランダの代表的静物画家。ロッテルダムに生まれ,ハーレムで風俗画家ヘンドリック・ポットのもとで学んだのち,1640年代中ごろパリに滞在,農家の台所の片隅を題材にした作品を主に描く。53年以後アムステルダムで活躍。円熟期の作品の多くはペルシアじゅうたんの掛けられた大理石のテーブル上に配した精巧な銀器やガラス器,中国陶磁器等が暗色の地を背景に冷たく輝くさまを材質感豊かにあらわしたもので,その豪奢(ごうしや)で妖艶な趣は17世紀の前半に流行した質素な単色静物画と好対照をなしている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルフ
かるふ
Willem Kalf
(1621―1693)

オランダの画家。ロッテルダムに生まれ、アムステルダムで没した。1640~45年フランスに滞在、以後アムステルダムで活躍した。静物画に当時非凡な手腕を発揮し、コップ、瓶、壺(つぼ)、果物皿など各種のガラス器、銀器、陶器の置かれた主として朝食のテーブルを描くのを得意とした。構成の緻密(ちみつ)さと色彩処理の繊細さで描かれたそれらの静物は、絵画的にも優れているが、同時に正確な材質描写によって文化史的な意味も大きい。光と色調の処理にレンブラントの影響が強い。作品はルーブル、アムステルダム、ロッテルダム、ベルリン、ドレスデンなどの美術館にある。[野村太郎]

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世界大百科事典内のカルフの言及

【アッシリア美術】より

… 前1千年紀に入ると,歴代諸王が版図を逐次拡大し,美術も突如として華やかな様相を呈するようになる(後期アッシリア時代)。前9世紀の征服王アッシュールナシルパル2世Assurnasirpal II(在位,前883‐前859)は,カルフKalhu(現,ニムルド)に新都を造営し,大規模な北西宮殿を建設した。宮殿の主要な入口には,アラバスター製の人面獣身の守護像が置かれ,また玉座室を中心とする一画と中心の中庭とは,薄肉浮彫を施した多数のアラバスター製オルトスタトorthostat(画像石板)で飾られた。…

【ティグラトピレセル[3世]】より

… アッシリアの版図はこうして歴史上最大となったが,王の治世の成功は,(1)新征服地を含めて行政単位を縮小し,各州に総督を任命して王が直接監督することとした行政改革,(2)アッシュールなど大都市の免税特権の廃止などの税制改革,(3)属州や臣従王国で徴募された軍隊を主力とする職業的常備軍の設置や軍備の大幅改善などの軍事改革,(4)悪名高い大量強制移住策の精力的な実施,によってもたらされた。王はまた首都カルフ(現,ニムルド)の都市改造を行い,シャルマネセル3世の宮殿を拡大し,いっそう壮麗にした。彼は王宮を飾る浮彫石板に詳しい年代記を刻ませた最初の王としても知られる。…

【ニムルド】より

…首都の遺跡名としても使われる。アッシリア時代の都市名はカルフKalhu,《創世記》にはニムロデの建てたカラとある。イギリスのA.H.レヤードらが19世紀半ばに王城の宮殿跡を発掘し,宮殿装飾に用いられた浮彫や人面有翼獅子像などを大英博物館で展示して,ヨーロッパ世界に大センセーションを巻き起こした。…

【バグダード】より

…第3代カリフ,マフディー(在位775‐785)が東岸に建設した軍隊の駐屯地の周辺にはルサーファRuṣāfa地区が形成され,歴代の宰相を輩出したバルマク家もその北のシャンマーシーヤShammāsīya地区に広大な屋敷を構えていたと伝えられる。市場(スーク)は最初,円城の外壁と内壁とを結ぶ4本のアーケードに沿って置かれていたが,773年円城の治安を維持するために,約2km南のカルフKarkh地区へと移された。カルフには主としてシーア派の商工業者が集住し,やがてここが当時の先進技術を集めた生産と商取引の一大センターとして発展してゆく。…

※「カルフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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