デジタル大辞泉
「カレドニア造山運動」の意味・読み・例文・類語
カレドニア‐ぞうざんうんどう〔‐ザウザンウンドウ〕【カレドニア造山運動】
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精選版 日本国語大辞典
「カレドニア造山運動」の意味・読み・例文・類語
カレドニア‐ぞうざんうんどう‥ザウザンウンドウ【カレドニア造山運動】
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カレドニア造山運動 (カレドニアぞうざんうんどう)
Caledonian orogenic movement
狭義にはノルウェーから北海を通り,スコットランドの大部分,イングランド北西部,ウェールズ,アイルランドを含み,北東~南西方向にのびる造山帯をカレドニア造山帯と呼び,ここにおこったシルル紀後期~デボン紀前期の変動をカレドニア造山運動と呼んだ。広義には古生代前半(カンブリア紀~デボン紀)の世界のすべての地域の造山運動をいう。カレドニアはスコットランドのラテン名である。カレドニア造山帯の花コウ岩,変成岩の年代は3.2億~5.6億年前の範囲を示す。花コウ岩類は,古期の混成型花コウ岩(5億~5.6億年前)と新期の貫入型で露出面積の広い花コウ岩(3.9億~4.1億年前)に分けられる。後者はデボン紀初期をピークとするマグマ活動である。ノルウェー一帯のカレドニア造山帯は西に傾斜する低角度の衝上断層でバルト楯状地の上に重なっている。中国大陸ではシルル紀最後期~デボン紀最前期の海成層が欠如しており,花コウ岩,変成岩の絶対年代(3.8億~5億年前)からもカレドニア造山運動に相当する地殻変動の存在が確かめられた。日本列島の古生層(オルドビス紀かシルル紀以降)の基盤には,黒瀬川構造帯などの4億年前の年代を示す変成岩,花コウ岩があるが,これらは先カンブリア時代のものと推定されている。
執筆者:佐藤 信次
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「カレドニア造山運動」の意味・わかりやすい解説
カレドニア造山運動【カレドニアぞうざんうんどう】
古生代前半の世界的造山運動。関連するおもな地域は,ロンドン以北の英国とスカンジナビア半島の脊梁山脈より西(合わせてカレドニア造山帯),および北米の北部アパラチア。前者ではほぼ古生代初期から沈降が始まり,地向斜を形成。シルル紀末に褶曲(しゅうきょく)・変成作用・花コウ岩貫入があり,隆起して山脈が生じた。北部アパラチアではオルドビス紀後の褶曲が著しく,タコニック造山と呼ばれる。
→関連項目イギリス|旧赤色砂岩|デボン紀|ハイランド
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カレドニア造山運動
カレドニアぞうざんうんどう
Caledonian orogeny
古生代中期の造山運動。カレドニア造山輪廻ともいう。古生代シルル紀末からデボン紀の初め頃,広義にはカンブリア紀からデボン紀までの造山運動の総称。カレドニアはスコットランドの古名。スコットランドからノルウェーが代表的地域。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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