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ガガイモ Metaplexis japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガガイモ
Metaplexis japonica

ガガイモ科の多年生つる草で山野に生える。長い地下茎からつる性の茎を伸ばし,長心臓形の葉を対生する。茎や葉を切ると白い汁が出る。花は淡紫色で小型,萼も花冠も5裂し,花冠の裂片の先は外側にそり返る。果実披針形で表面にいぼがあり,長さ約 10cm,幅約 2cm,中に絹糸状の毛のある平らな楕円体種子がある。果実を乾燥したものが生薬蘿摩子 (らまし) で,その種子を強精剤に用いる。種子の毛は綿の代用として,かつて印肉針刺しに使用した。

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百科事典マイペディアの解説

ガガイモ

北海道〜九州,東アジア日当りのよい野原などにはえるガガイモ科のつる性の多年草。茎は長く2m,切ると白汁が出,長いハート形の葉が対生する。夏,葉腋から長い花柄を出し,淡紫色の花を総状につける。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガガイモ【Metaplexis japonica (Thunb.) Makino】

《古事記》に少名毘古那神(すくなびこなのかみ)はガガイモの莢(さや)の舟に乗って大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れたとある。このガガイモ科の植物は長く伸びる多年生のつる草で,日当りのよい平地から低山地の草原で普通にみられる。茎や葉を切ると白い乳液が出る。茎は緑色で,細い軟毛が生えている。葉は対生し,2~5cmの葉柄がある。葉身は基部が心形のやや長い卵形で,長さ5~10cm,幅3~6cm,裏面は緑白色。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガガイモ
ががいも
[学]Metaplexis japonica (Thunb.) Makino

ガガイモ科の多年生つる草。長い地下茎があり、茎や葉を傷つけると白い乳液が出る。葉は対生し、長卵状心臓形で、裏面は白緑色である。7~8月、葉腋(ようえき)に、葉より高く花柄を伸ばし、淡紫色の花を開く。花冠は深く5裂し、裂片の内面は密に毛がある。果実は大形で広披針(こうひしん)形、表面に突起があり、種子には白色の長毛がある。北海道から九州の丘陵帯から山地帯の原野に生え、東アジアの温帯から亜熱帯に広く分布する。種子や葉を乾燥して薬用とし、かつて種子の毛は綿の代用とした。名は、古名をカガミといい、カガミイモの転じたものという。ガガイモ属は花序が多くは総状をなし、副花冠は蕊柱(ずいちゅう)よりも短く、柱頭に長い角状突起がある。東アジアに6種あり、そのうち日本に1種が分布する。[高橋秀男]

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