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キャベンディッシュ キャベンディッシュ Cavendish, Lord Frederick Charles

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キャベンディッシュ
キャベンディッシュ
Cavendish, Lord Frederick Charles

[生]1836.11.30. サセックスイーストボーン
[没]1882.5.6. ダブリン
イギリスの政治家。カベンディッシュとも表記される。ホイッグ貴族の名門,デボンシャー公家に生れる。 W.グラッドストンの信頼を得て自由党政府の財政を担当。次いで 1882年5月アイルランドに大臣として赴任したが,アイルランド民族主義者によって殺害された。

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キャベンディッシュ
キャベンディッシュ
Cavendish, George

[生]1500
[没]1561頃
イギリスの伝記作者。ウルジー枢機卿に仕え,その伝記『枢機卿ウルジーの生涯』 Life of Cardinal Wolsey (1558完成) はイギリス最初の伝記文学といわれる。

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キャベンディッシュ
キャベンディッシュ
Cavendish, Henry

[生]1731.10.10. ニース
[没]1810.2.24. ロンドン
イギリスの物理学者,化学者。両親とも富裕な貴族の家柄。ケンブリッジ大学に学んだが学位を取ろうとせず,極端に孤独を愛し,自邸で科学研究に没頭。ロイヤル・ソサエティ会員 (1760) 。フランス学士院外国人会員 (1803) 。

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デジタル大辞泉の解説

キャベンディッシュ(Cavendish)

カナダ南東部、プリンスエドワードアイランド州の町。プリンスエドワード島北岸にある。モンゴメリーの小説「赤毛のアン」のアボンリー村のモデルとなった場所。グリーンゲイブルズをはじめ、モンゴメリーの生家や墓がある。

キャベンディッシュ(Henry Cavendish)

[1731~1810]英国の物理学者・化学者。水素の発見、水の組成の決定、地球比重の測定、静電気の法則の発見など多くのすぐれた業績を残した。

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大辞林 第三版の解説

キャベンディッシュ【Henry Cavendish】

1731~1810) イギリスの物理学者・化学者。水素の発見、水の合成などの化学研究をはじめ、電気・熱の研究、地球の質量・比重の測定など、多くの業績を残した。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キャベンディッシュ
きゃべんでぃっしゅ
Henry Cavendish
(1731―1810)

イギリスの物理学者、化学者。父は第2代デボンシャー公の五男チャールズキャベンディッシュ(きょう)Lord Charles Cavendish(1704―1783)、母はケント公の娘という名門の貴族の家に生まれた。自然科学とその応用に関する広範なテーマに関心をもち、忍耐強く正確な実験を重ねたが、著作はなく、論文も18編を残しただけで、多くの仕事が生前に公表されないままであった。そのなかには後の科学者たちの仕事に先行する重要な研究がちりばめられていた。莫大(ばくだい)な財産を残してこの世を去ったが、生活は質素で生涯独身であった。また、極度の人見知りで、王立協会との結び付きを除けばなかば隠遁(いんとん)生活を送った。
 父のチャールズは優れた実験家で、1727年に王立協会会員、さらに1757年には同協会副会長となり、気象学、熱学、磁気学上の実験を父子で行うなど、ヘンリーに大きな影響を与えた。ヘンリーは1749年にケンブリッジ大学のセント・ピーターズ・カレッジに入学し、4年間在学したにもかかわらず学位を取得せずに卒業した。宗教関係の試験を受けたくなかったためといわれている。理由は、彼が宗教にはまったくの無関心であったからだが、17、18世紀にみられた科学者の宗教との深い結び付きから、徐々に解放されていく時代を象徴しているといえる。[高山 進]

業績

最初の仕事は、父の気象学の研究に刺激されて行った熱についての実験的研究および力学の理論的研究であったようである。熱については、同時代のスコットランドの化学者および医学者カレンWilliam Cullen(1710―1790)や同じくスコットランドの化学者J・ブラックらの研究を知っていたといわれる。比熱、潜熱、化学変化による熱の出入りなどを調べた。力学の研究を通して熱は粒子の振動であるとしたニュートンの見解を引き継ぎ、他の科学者に大幅に先んじて、振動粒子の「メカニカル・モーメンタム」(運動エネルギーにあたる)が熱にほかならないと断言している。熱についての他の研究としては、1783年に硝酸を寒剤として水銀を零下39.26℃で凝固させたほか、1788年には、さまざまな酸の凝固点が濃度によって異なることを実験で確かめた。
 初めての論文は1766年に出された「人工的空気に関する実験についての三つの論文Three Papers, containing Experiments on Factitious Airs」であった。可燃性空気(水素)やブラックの発見した固定空気(二酸化炭素)を集め、燃焼性、水への溶解性、比重を測った。その結果、可燃性空気の比重は空気の11分の1、固定空気は1.57倍であることを報告した。1783年以降、ふたたび気体の研究に関する論文を書き、可燃性空気と普通の空気との混合を電気火花で爆発させると水滴ができること、また、反応するのは空気の5分の1であること、残りを電気火花を発して脱フロギストン空気(酸素)と結合させても、その約120分の1は反応せずに残ることなどを精密な実験により確かめ、報告した。この最後まで反応しない気体こそ1世紀以上のちの1894年にレイリーによって発見されるアルゴンガスであり、彼の数値はほぼ正しかった。
 1771~1781年の時期、彼は電気に取り組んだ。1771年、電気は単一の流体からなるとする一流体説による数学的理論をつくり、論文にした。流体間の電気力は、距離の3乗より少ないべき(累乗)に逆比例して反発するという結論であった。出版はされなかったが、おそらくそのすぐあとに、逆二乗法則に到達したようである。プリーストリーが1767年に指摘はしていたが、これが法則として確立するのは1785年クーロンによってであった。1776年のデンキナマズの効果について触れた論文では、さまざまな物質による電気伝導度の違いを測定している。また、引き続いて、溶液を入れたガラス管の長さを変えて抵抗の大きさを比べている。それらの測定はすべて自分の体に電気を通した感覚によって調べたが、その結果は定量的な数値として表された。たとえば、井戸水の抵抗は雨水の41分の6、雨水は蒸留水の2.4分の1などである。彼の電気についての業績は、のちにスコットランドの物理学者マクスウェルが編集し、1879年に出版された。その後、天文学に関する論文を5編と、地球の密度を決定する実験報告の論文などを発表した。世間離れした彼の生活ではあったが、王立協会の会合には毎週出席し、50年間会員を通し、27年間評議員を務めた。彼はまた自然科学の産業への応用についても関心をもっていたが、実利と結び付けるような活動はいっさいしなかった。
 ケンブリッジ大学のキャベンディッシュ研究所は、キャベンディッシュ一族の、学者であり産業家でありケンブリッジ大学総長であった第7代デボンシャー公の寄付に基づいて設立され、ヘンリーや第7代デボンシャー公を含む一族の功績をたたえて命名された(1874)。[高山 進]
『J・G・クラウザー著、鎮目恭夫訳『産業革命期の科学者たち』(1964・岩波書店) ▽レピーヌ・ニコル著、小出昭一郎訳・編『キャベンディッシュの生涯』(1978・東京図書)』

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