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キーツ キーツ Keats, John

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キーツ
キーツ
Keats, John

[生]1795.10.31. ロンドン
[没]1821.2.23. ローマ
イギリスロマン派の詩人。 1811年外科医の徒弟となり医師の資格を得たが開業せず,詩人を志した。 17年の『詩集』 Poemsに始り,『エンディミオン』 Endymion (1818) ,『レイミア,イザベラ,聖アグネス祭前夜その他の詩』 Lamia,Isabella,The Eve of St. Agnes and Other Poems (20) を次々に出版。

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デジタル大辞泉の解説

キーツ(John Keats)

[1795~1821]英国の詩人。ロマン派の代表者。繊細な美的感覚と豊かな言語構成を特色とする。作「エンディミオン」「レイミア、イザベラ、聖女アグネス祭の前夜、その他の詩集」など。

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百科事典マイペディアの解説

キーツ

英国のロマン派詩人。ロンドン生れ。苦学して医者の資格を得たが,医業にはつかず,結核のためローマで客死するまでの短い生涯に,英詩史に残る数々の傑作を書いた。特に《聖アグネス祭の前夜》《つれなき美女》ギリシアの壺によせて》《ナイチンゲールによせて》《秋によせて》などの生まれた1819年は驚異の年と呼ばれる
→関連項目シェリーハント日夏耿之介八木重吉ロマン主義

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世界大百科事典 第2版の解説

キーツ【John Keats】

1795‐1821
イギリス・ロマン派後期の詩人。ロンドンの貸馬車屋の子に生まれ,若くして父母を失い,15歳で医者の徒弟になる。バイロンシェリーとは異なり,社会的に低い階層に生まれ若くして社会に出たことは,彼に実人生の厳しさを教えることになる。10代半ばころからE.スペンサーやJ.H.L.ハントなどを読み,その影響のもとに自らも詩作を始める。ペトラルカ形式のソネットチャップマンホメロスを初めて読みて》は20歳の時の傑作で,新古典主義の文体で書かれたポープ訳ホメロスが一般的であった時代にあって,17世紀初頭に書かれたG.チャップマン訳に感動したキーツの感性は,まさにロマン派のそれであったと言える。

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大辞林 第三版の解説

キーツ【John Keats】

1795~1821) イギリスのロマン派の詩人。絵画的心象に富んだ芸術至上主義の詩を書く。代表作「エンディミオン」「秋に寄す」「ギリシャ古瓶の賦」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キーツ
きーつ
John Keats
(1795―1821)

イギリスの詩人。バイロン、シェリーと並んでロマン派を代表する。貸馬車業者の馬屋に勤める馬丁長を父として10月31日ロンドンに生まれた。8歳で父に、14歳で母に死別し、早くから不幸な生活を味わう。最初、医師の徒弟となり、のち医学生として病院に学び、薬剤師の資格まで手に入れたが、しだいに詩作に興味を覚えるようになる。
 1817年、処女詩集『ジョン・キーツ詩集』を発表したが、反響は乏しく、翌年、月の女神が羊飼いの美青年エンディミオンに恋して彼を独占するため永遠に眠らせておいたというギリシア神話に想を得て、長編物語詩『エンディミオン』4巻(4060行)を重ねて世に問うたが、世評は芳しいとはいえなかった。同年、ファニー・ブローンという女性と激しい恋に落ちたが、それは幸福な恋愛ではなかった。また最愛の弟トムを肺結核で失うといった事情も重なって、18年から19年にかけてのキーツは暗澹(あんたん)たる思いに沈むことが多かった。にもかかわらず、そのような思いが彼の作品に一段と深みを加えるに至ったことも事実である。19年は彼の「驚異の1年」といわれて、数編の物語詩、バラッド(民謡風物語詩)、オード(頌詩(しょうし))などの傑作を次々に生み出した。これらの秀作の多くを収めて翌年公にした『レイミア、イザベラ、聖女アグネス祭の前夜、その他の詩集』は、イギリスのロマン派詩人の作品中、一つの頂点を形づくるものである。しかし、彼から弟を奪ったのと同じ病が、すでに彼自身をもむしばみ始めていた。医師の意見によれば、生存の唯一のチャンスは温暖なイタリアに転地することであり、友人たちの好意によって、20年9月にイギリスをあとにし、11月にはイタリアに到着したが、病はついにあらたまって、21年2月23日の夜ローマの宿舎で25年の生涯を閉じ、同地のイギリス人墓地に埋葬された。墓には、生前の希望により、「水の上にその名を誌(しる)されたる者ここに横たわる」という句が刻まれている。
 未完に終わった作品中注目すべきものに、ギリシア神話に基づいた物語詩『ハイピリオン』およびその改作『ハイピリオンの没落』がある。とくに後者は、キーツの思想的な到達点を暗示するもので、もし完成されていたならば彼の代表作になっていたかもしれない。さらに、この詩人を理解するために逸することができないのは、その『書簡集』(1848、没後刊)である。事件や人物の生き生きとした描写がみられるばかりでなく、断片的ながらきわめて示唆に富んだ詩論を多く含んでいて、19世紀イギリスの文学思想の重要な一面を示している。[御輿員三]
『ブランデン著、菊地亘訳『英米文学ハンドブック キーツ』(1956・研究社出版)』

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世界大百科事典内のキーツの言及

【エンディミオン】より

…イギリスの詩人ジョン・キーツ作の英雄体二行連句で書かれた4部からなる物語詩。1817年4~11月執筆,18年出版。…

【ハント】より

…リベラリストで議論家のハントは,1808年《エグザミナー》誌の編集長になると,議会の改革,民事・刑事法の改正などを論じたが,皇太子誹毀(ひき)のかどで2年間投獄された。彼は牢獄を〈詩人の部屋〉にして獄中から健筆をふるい,そのホイッグ党的な批評活動で青年層の熱い支持をうけ,J.キーツは〈ハント氏出獄の日のうた〉でその釈放を祝った。ジャーナリストの仕事は終生つづき,《インディケーター》(1819‐21),《コンパニオン》(1821)などの雑誌を編集し,演劇論も書いた。…

【ロマン主義】より

…この系譜の中からは,激変する社会の現実と自己の存在との乖離(かいり)を感じ,愛に満たされず何かを求め続け現実から逃避していく〈世紀病mal du siècle〉を病んだロマン派的魂の典型が浮かび上がる。 イギリスにおけるロマン主義は,1800年ころにワーズワースとコールリジを中心に提唱され,1810年から20年にかけてバイロン,シェリー,キーツ,あるいはブレークらの詩人の登場によって頂点を迎えた。個々の作家はロマン主義的な思想と主題とを豊かに展開しているとはいえ,ロマン派としての運動体を形成することはなかった。…

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