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ギーディオン Giedion, Sigfried

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギーディオン
Giedion, Sigfried

[生]1893.4.14. レングナウ
[没]1968.4.9. チューリヒ?
スイスの美術史家,建築史家。工学を履修したのちミュンヘン大学の H.ウェルフリンのもとで美術史を学び,『後期バロックと浪漫的古典主義』 Spatbarocker und romantischer Klassizismus (1922) で学位を取得。 1928年の近代建築国際会議 CIAM設立当初から書記長を務め,近代建築の発展と人間環境改善のために実践的な活動を展開した。 1938年のハーバード大学での講義をもとに著した『空間・時間・建築』 Space,Time and Architecture (1941) は大きな反響を呼び,1941~45年滞米してその姉妹編『機械化の文化史:ものいわぬものの歴史』 Mechanization Takes Command (1948) を書く。その後はスイスとアメリカ合衆国の大学教授を兼任し,1957年のワシントンのナショナル・ギャラリーでの講義をもとに,大著『永遠の現在』 The Eternal Present (第1部『美術の起源』 The Beginnings of Art〈1962〉,第2部『建築の起源』 The Beginnings of Architecture〈1964〉) などを書いた。

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百科事典マイペディアの解説

ギーディオン

スイスの美術史家,建築理論家。近代建築の擁護者として知られ,CIAM(近代建築国際会議)の指導的存在として活躍。大著《空間・時間・建築》(1941年)は建築史における重要文献の一つ。

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世界大百科事典 第2版の解説

ギーディオン【Siegfried Giedion】

1888‐1968
スイス生れの美術史家。近代建築運動の理論的指導者であり,CIAM(シアム)(近代建築国際会議)の事務局長として活躍(1928‐56)。《空間・時間・建築》(1941)は近代的な建築,都市計画の思考方法を説き,古典的著作となる。また,《機械化の文化史》(1948),《永遠の現在》(1962),《建築,その変遷》(1970)などの著書を通して,文明の内面,外面に認められる不変なるものを探求した。【杉本 俊多】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギーディオン
ぎーでぃおん
Siegfried Giedion
(1888―1968)

スイスの建築史家および美術史家。同時に近代建築運動の理論的指導者としての活躍でも知られる。プラハ生まれ。ウィーン工科大学で機械工学を学び、続いてミュンヘン大学で美術史家ウェルフリンに師事して強い影響を受けた。1920年代初め、時代に特有の「空間概念」があるとする考えを示す論文を発表し、やがて28年の「近代建築国際会議」の発足にあたり書記長に就任、第二次世界大戦後までその仕事を続けた。41年に出した『空間・時間・建築』は、近代建築の空間性を「時空概念」という断面で鮮やかに解き明かして、世界中の建築界に決定的な影響を与えた。戦後には『機械化の文化史』『永遠の現在』『建築、その変遷』などの著作がある。[長谷川堯]
『太田実訳『空間・時間・建築』全2巻(1969・丸善) ▽栄久庵祥二訳『機械化の文化史』(1977・鹿島出版会) ▽前川道郎・玉腰芳夫訳『建築、その変遷』(1978・みすず書房)』

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