クラウス(Václav Klaus)(読み)くらうす(英語表記)Václav Klaus

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

クラウス(Václav Klaus)
くらうす
Václav Klaus
(1941― )

チェコの政治家。プラハに生まれる。プラハの経済大学卒業後、経済の専門家としてチェコスロバキア科学アカデミー経済研究所、国立銀行、チェコスロバキア科学アカデミー予測研究所に勤務。1989年の政治変動過程市民フォーラムに参加。同年12月にチェコスロバキア連邦政府蔵相に就任し、急進的な経済移行政策である「ショック療法」を唱えた。1991年4月に市民フォーラムから分離した市民民主党の党首となり、1992年の選挙後、チェコ首相に就任。チェコ共和国独立後もその地位にあったが、1997年12月に市民民主党の選挙資金問題の責任をとって辞任した。2003年3月に行われた大統領選挙当選、チェコの大統領に就任した。2008年に再選された。

[林 忠行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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