コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クロモジ(黒文字) クロモジLindera umbellata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロモジ(黒文字)
クロモジ
Lindera umbellata

クスノキ科の落葉低木で,日本の暖地や中国に分布する。山野に普通に生える。雌雄異株樹皮はなめらかで緑色をしているが,ところどころに黒い斑点がみられる。葉は互生し,狭楕円形で質が薄く裏面は白緑色である。春,葉の出る前または新葉と同時に淡黄緑色の小花が多数散形花序をなして咲く。雌花は雄花より大きく数は少い。果実は球形で熟すると黒色になる。樹皮に芳香があるので小枝つまようじの材料とされ,樹皮の油は香水の原料とされる。樹皮に生じる黒い斑点を文字に見立てて黒文字と呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

クロモジ【クロモジ(黒文字) Lindera umbellata Thunb.】

高さ数mになるクスノキ科の落葉低木で,北海道渡島半島,本州全土,四国,および中国大陸の温帯から暖帯山地に分布する(イラスト)。樹皮は灰褐色または黒緑色,小枝は黄緑色でしばしば黒斑がある。葉は互生し,葉身は狭長楕円形ないし倒卵状長楕円形で,長さ5~12cm,裏面はやや白色を帯びる。はじめ両面に軟毛があるが,のちほぼ無毛となる。雌雄異株。花は3~4月ごろ咲き,淡黄緑色の小花で,約10花が散形状の花序をなして,新葉とともに開く。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のクロモジ(黒文字)の言及

【ようじ(楊枝∥楊子)】より

…なかでも京都下粟田口の猿(さる)屋のようじは世に名高く,50ないし100本ずつ桐筥(きりばこ)や紙袋に入れて各地に売り出されていた。当時のようじはおおむね4~6寸ほどの長さで,材料としてはヤナギ,ハコヤナギ,コブヤナギ,クロモジ,カンボク(肝木),モモ,スギ,タケなどが用いられたが,これらの木はかむと一種の香気があるので,邪気をはらう効力があると信じられていた。当時行われていたようじの種類には〈総(ふさ)ようじ〉〈平(ひら)ようじ〉〈殺(そぎ)ようじ〉〈穂ようじ〉〈紋ようじ〉〈小ようじ〉などがあり,〈総ようじ〉は先端を打ち砕いて〈ふさ〉のようにしたもので,もっぱら歯を磨くのに用いられたが,《嬉遊笑覧》によると江戸時代初期に行われた〈壺打(つぼうち)のようじ〉や〈打(うち)ようじ〉もこの〈総ようじ〉の類であったという。…

※「クロモジ(黒文字)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android