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グリマルディ Grimaldi, Francesco Maria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリマルディ
Grimaldi, Francesco Maria

[生]1618.4.2. ボローニャ
[没]1663.12.28. ボローニャ
イタリアの物理学者,天文学者,数学者。ボローニャの宗教学校で数学を講じるかたわら,天文学,物理学の研究に従事。望遠鏡を用いた月面の精密観測,ボローニャの子午線決定のための観測 (1655完了) などが知られているが,晩年は主著『光,色,虹に関する物理・数学的論考』 Physico-mathesis de lumine,coloribus et iride (65。死後出版) 完成のために光学研究に励んだ。彼の光学理論は光が実体か偶有性かという伝統的な問題をめぐって展開されており,彼は後者の立場に立って,光はある種の流体が示す性質であるとした。有名な回折縞の発見も,その流体の運動様式を説明する証拠として提出されており,の周期性には気づいていない。したがって彼の光学理論を光の波動説の先駆とみなすことはできない。

グリマルディ
Grimaldi, Giovanni Francesco

[生]1606. ボローニャ
[没]1680. ローマ
イタリアの風景画家,彫刻家。 A.カラッチの影響を受け,ローマのビラ・ドリア・パンフィリ宮のフレスコの風景画や神話画などを制作。 1649年フランスの宰相マザランに迎えられてパリにおもむき,ルーブル宮の装飾に従事。その後ローマに帰り,サンタ・マリア・デラ・ビットリアやボルゲーゼ宮などの聖堂や宮殿に多くの絵を残した。

グリマルディ
Grimaldi, Joseph

[生]1779
[没]1837
イギリスのパントマイム名優。「道化役の王様」と称された。ハーレクィン芝居の道化を,田舎者からはなやかなピエロに変貌させた。

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世界大百科事典 第2版の解説

グリマルディ【Francesco Maria Grimaldi】

1618‐63
イタリアの科学者。ボローニャで裕福な絹商人の4番目の子として生まれ,ボローニャ大学で学んだ。のち同大学で中世的な修辞学,神学,哲学を教える一方で,幾何学,天文学も教え,近代的な測定や実験を用いることにより月の表面,光の諸現象を研究した。とくに光に関しては回折現象を発見し,このことから光の現象と他の流体の現象との類似性を議論した。こうした成果は《光,色および虹に関する物理数学》(1665)として出版され,17世紀イタリアの近代科学の発達に貢献するとともに,R.フックやニュートンらの光学の研究に引き継がれた。

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大辞林 第三版の解説

グリマルディ【Francesco Maria Grimaldi】

1618~1663) イタリアの数学者・物理学者。光の回折現象を発見したほか、光の分散・干渉などの研究もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリマルディ
ぐりまるでぃ
Francesco Maria Grimaldi
(1618―1663)

イタリアのイエズス会修道士で、数学者、物理学者。ボローニャに生まれ、同地の宗教学校で教鞭(きょうべん)をとり、修辞学、のちに幾何学、哲学を講じた。光学の研究、とくに干渉と回折の現象の発見者として知られ、その著書『光・色・虹(にじ)の数理物理学』Physicomathesis de lumine, coloribus et idide(1665)で光の干渉、回折、分光に関する実験と研究を述べ、光の波動説の先駆的研究を行っている。また1651年リッチオリG. B. Riccioli(1598―1671)とともに月面地図をつくり、そのときつけられた名称は今日まで受け継がれている。[辻内順平]

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世界大百科事典内のグリマルディの言及

【ジェノバ】より

…このようにジェノバは地中海の一大商業勢力となったが,ライバルであるベネチアと違って,強固な国家を建設することには成功しなかった。フィエスキ,グリマルディ,ドリア,スピノラなど,農村に強固な基盤をもつ貴族層が都市の支配をめぐって激しく争い,政治がつねに不安定であった。それに乗じて14世紀以降外国勢力が介入するようになった。…

※「グリマルディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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