コナギ(小菜葱)(読み)コナギ(英語表記)Monochoria vaginalis var. plantaginea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コナギ(小菜葱)」の意味・わかりやすい解説

コナギ(小菜葱)
コナギ
Monochoria vaginalis var. plantaginea

ミズアオイ科の水生一年草で,アジアの温帯から熱帯に広く分布する。北海道を除く日本各地の水田や池などに普通に自生する。茎は5~6本群生し,長い柄のある根生葉は長さ5~7cm,幅 3cmほどの三角状卵形で,基部は心臓形をなす。花穂は鞘の形をした柄のある1枚の包葉をもち,数花を総状につける。花は青紫色で径 2cm内外あり,花被片とおしべ各6個と1本のめしべがある。そのうち1本のおしべだけは花糸に鉤状突起が目立つ。花後,花穂は根もとから曲って下向きになる。 蒴果楕円体先端がとがり,細かな種子が多数入っている。

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