コンソメ(読み)こんそめ(英語表記)consommé フランス語

精選版 日本国語大辞典 「コンソメ」の意味・読み・例文・類語

コンソメ

〘名〙 (consommé) 西洋風の澄んだスープ
冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一〇「青豆を浮かしたコンソンメヱの暖かいのを啜って」

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デジタル大辞泉 「コンソメ」の意味・読み・例文・類語

コンソメ(〈フランス〉consommé)

肉類魚介類を煮出した汁に味をつけた澄ましスープ。→ポタージュ
[類語]スープポタージュ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンソメ」の意味・わかりやすい解説

コンソメ
こんそめ
consommé フランス語

肉汁澄ましあつもののこと。ブイヨンbouillonを土台にして、もう一度脂肪のない赤身の肉類、タマネギパセリセロリなどの香味野菜のみじん切りをよく混ぜ、さらに卵白を加えてよく混ぜ合わせ、静かに煮立て、透明な液にしたものをコンソメという。熱によって凝固する卵白の凝固性を利用して、巧みに透明なコンソメをつくることができる。美味なコンソメをつくるには、時間をかけて肉の甘み香気を調和させることがたいせつである。なお、ゼラチンなどを入れてゼリー状にしたコンソメは、夏季にはとくに味わい深いスープとなる。

[小林文子]

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百科事典マイペディア 「コンソメ」の意味・わかりやすい解説

コンソメ

西洋料理の澄んだスープの総称牛肉(すね肉),鶏骨,魚の骨などに香味野菜香辛料などを加えてだし汁(ブイヨン)を作り,これをもとにさらに肉類や野菜を入れて煮,卵白で灰汁(あく)を除く。種類は多いが,ふつう小さく切った野菜を浮実とし,熱くして供する。
→関連項目スープポタージュ

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「コンソメ」の解説

コンソメ【consommé(フランス)】

①澄んだスープ。ブイヨンに、肉(牛肉が多い)・野菜・卵白などを加えて煮込み、卵白にあくを吸着させ、あくや脂肪を取り除いて仕上げる。⇒ポタージュ
②市販されている固形または顆粒状のスープの素。湯に溶いて用いる。◇商品名として用いられることも多く、味の素株式会社の商品がよく知られている。

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栄養・生化学辞典 「コンソメ」の解説

コンソメ

 西洋料理の澄んだスープで,肉,魚,野菜,スパイスなどを煮て,ろ(濾)過して作る.卵,千切り野菜などと合わせて食卓に供する.

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世界大百科事典(旧版)内のコンソメの言及

【スープ】より

…種類は数百種にも及ぶが,フランス料理における分類によると,〈澄んだスープ〉と〈とろみのあるスープ〉の二つに大きく分けることができる。
[種類]
 (1)澄んだスープpotage clair ブイヨンをさらに澄ませ風味を増したもので,一般にコンソメconsomméと呼ばれる。このコンソメは中に入れる浮き実によって変化をつけると同時に呼名もかわる。…

※「コンソメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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