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サッフォー サッフォーSapphō

翻訳|Sapphō

7件 の用語解説(サッフォーの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サッフォー
サッフォー
Sapphō

前 610年頃~580年頃活躍のギリシアの女流詩人。レスボス島の出身。同郷同時代のアルカイオスと同じように名門の生れで,子供の頃島の政争のために追放されてシチリア島に逃れたらしい。帰国後,ミュチレネで乙女たちを集めて音楽と詩歌の稽古をした。

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サッフォー
サッフォー
Sappho

オーストリアの劇作家グリルパルツァーの悲劇。5幕。 1818年初演。古代ギリシアの女流詩人サッフォーが,美貌の青年ファオンを恋するあまり海に身を投じたという伝説に取材したもの。芸術の理想と現実生活との対立を描いた格調高い作品である。

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デジタル大辞泉の解説

サッフォー(Sapphō)

[前612ころ~?]ギリシャの女流詩人。レスボス島生まれ。率直で簡明な作風の叙情詩・恋歌などは、後世まで永く愛好された。貴族の娘たちに詩や音楽を教えていたことから、同性愛、失恋による自殺などの伝説が生じた。「アフロディテ頌歌」など完全な作品2編のほか、多くの断片が残存。

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百科事典マイペディアの解説

サッフォー

レスボス島出身の古代ギリシア第一の女性詩人。若い女性たちに音楽や詩を教える一方で,彼女たちを主題とした美しく官能的な詩をレスボス島の方言で歌った。女性の同性愛を意味する〈サッフィズム〉や〈レズビアニズム〉の語はこのことに由来する。
→関連項目レズビアン

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世界大百科事典 第2版の解説

サッフォー【Sapphō】

古代ギリシア随一の女流詩人。前600年ころ,レスボス島の都ミュティレネの貴族スカマンドロニュモスを父に,クレイスを母に生まれ,長じて詩人としての令名高まり,彼女のもとにはレスボス島はもとより遠くイオニアの諸都市からの子女が訪れて音楽や詩芸の術を授かっていた,と伝えられる。レスボス島は当時政情不安であったために,サッフォーの家族も一時シチリア島に亡命を余儀なくされたと伝えられる。しかし,彼女自身の生涯については,カラクソス,ラリコスらの3人の兄弟がいたこと,クレイスという名の〈黄金の花〉のような娘がいたこと以外には,詳細は不明である。

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大辞林 第三版の解説

サッフォー【Sapphō】

前612頃~?) 古代ギリシャの女流詩人。エーゲ海のレスボス島生まれ。若い女性の個人的な体験をもとに、簡明で率直な詩を数多く書いた。後世長く愛好されローマの詩人に大きな影響を与えた。パピルス文書の断片・古典著作家の引用が現存。サッポー。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サッフォー
さっふぉー
Sappho
(前612ころ―?)

古代ギリシア第一の女流詩人。エーゲ海のレスボス島の貴族の家に生まれた。当時の政情不安を避けて一時はシチリア島に住んだが、生涯の大部分はレスボス島のミティレネで過ごした。同島の方言であるアイオリス方言で詩をつくった。しばしば「美しきサッフォー」と形容されているが、醜い女とする伝もあった。いずれにしても、美の女神アフロディテにも比すべき美人、と理想化した姿で伝えられてきた。結婚してクレイスという娘をもったが、夫の死後、少女たちを集めて音楽や詩を教え、文学を愛する女性のグループの中心として活躍した。詩人アルカイオスとほぼ同時代で、互いに詩を交わしている。サッフォーは多作な詩人で、その作品はアレクサンドリア時代には、韻律によって9巻に分類されていた。第1巻には1320行が収められていたから、これから判断すると、全作品は膨大な量になる。そのうち現在まで完全な形で伝わるのは2編だけで、他はすべて引用や断片にすぎず、総計約700行。1900年には、エジプトで発見されたパピルスから相当量の断片が追加されている。
 サッフォーの作品は、日常話している方言で書かれ、叙情詩、挽歌(ばんか)、恋歌、祝婚歌など、いずれも率直で簡明正確な表現で個人的内容を歌ったものであるが、それでいて、その美しさと力強さはあらゆる人々の心を打つものがあり、後世まで長く愛好された。ギリシアでは、彼女を10番目の詩女神(ムーサ)ともたたえて、ホメロスと並んで詩人の代表と考えていた。彼女は種々の詩形や韻律を駆使したが、なかでも、長い3行と短い1行とからなる、いわゆる「サッフォーふう四行詩」は、ローマの詩人カトゥルスやホラティウスにも用いられた。[大竹敏雄]
『呉茂一訳『ギリシア抒情詩選』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のサッフォーの言及

【ギリシア文学】より

… 前7~前5世紀の諸都市における神々の祭祀や市民たちの冠婚葬祭の場もまた,各種の抒情詩文学の興隆と開花を促した。スパルタのアルクマンはアルテミス女神をことほぐ乙女たちの歌を,シチリア島ヒメラの詩人ステシコロスは抒情詩の形による叙事物語を,レスボス島の女流詩人サッフォーは情熱的な恋の歌を,おのおの地方色の濃い題材と方言とを織り交ぜながら歌っている。この時代の抒情詩文学においては,時と場所が課する要請と,歌い手の詩人自身の個性とが不可分の一体を成している場合も多く,アルカイオスのように政治と自分と酒の歌とが一つに歌われているものもある。…

【詩】より

…これら英雄や神々の物語とは別に,庶民の日常生活に根ざしたヘシオドス(前700ごろ)の《農と暦》や,神話伝説を整理した《神統記》もある。抒情詩を代表するのはアルカイオスと女流詩人サッフォー(ともに前7世紀)で,ついでアナクレオンが出るが,いずれも古くから伝わる独唱歌の様式を踏んでいる。他方,合唱歌の作者としてはシモニデス,ピンダロス(ともに前6世紀から前5世紀)があり,これは公式行事や祭儀で歌われた。…

【同性愛】より

…同性を性愛の対象とすることと定義できる同性愛は,そのイメージを20世紀において大きく変えた。同性愛はすぐれて20世紀的現象であり,人類の歴史において20世紀ほど同性愛者差別問題が激化し,また解放が強く叫ばれた時代はない。そして20世紀末,同性愛者に対する偏見は弱まりつつある。アメリカ精神医学会発行の《精神障害の診断と分類の手引》は1980年版以降,同性愛を削除し,WHO(国連世界保健機構)編纂の《国際疾病分類》も1992年版以降,同性愛を削除した。…

【レスボス[島]】より

…両市の抗争後,前者が全島を統一して首都となった。王政,寡頭政を経て前6世紀,古代の七賢人の一人ピッタコスの僭主政のもとで経済的,文化的に繁栄し,詩人アルカイオスと女流詩人サッフォーを生んだ。前5世紀デロス同盟に加盟したが,前428年アテナイから離反して厳しい処罰を受けた。…

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