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サルスティウス Gaius Sallustius Crispus

デジタル大辞泉の解説

サルスティウス(Gaius Sallustius Crispus)

[前86~前34]古代ローマの歴史家カエサルと親しく、諸官職を歴任。カエサル暗殺後、引退して著述に専念した。著「カティリナの陰謀」「ユグルタ戦記」など。

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百科事典マイペディアの解説

サルスティウス

古代ローマの歴史家。カエサル派の政治家。主著《歴史》は散逸したが,《カティリナの陰謀》《ユグルタ戦記》が残る。タキトゥスはローマ最高の歴史家と評した。
→関連項目ユグルタ

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世界大百科事典 第2版の解説

サルスティウス【Gaius Sallustius Crispus】

前86‐前35ころ
ローマ共和政末期の政治家,歴史家。イタリア中部のアミテルヌムの騎士身分出身。前52年,護民官職にあり,T.A.ミロらによるクロディウス殺害に際して,ミロとその弁護者キケロに反対の立場に立った。一時元老院から追放されたが,前49年からの内戦でカエサル派に加わり,前46年,アフリカ戦線での勝利に寄与して,ヌミディア王国併合後の新属州(アフリカ・ノウァ)の初代総督に就任した。離任後,不当搾取罪に問われ,からくも免れたが,まもなくその政治上の理想であったカエサルの暗殺(前44)に遭って政界を引退。

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大辞林 第三版の解説

サルスティウス【Gaius Sallustius Crispus】

前86~前34頃) 古代ローマの歴史家・政治家。共和制末期の内乱の際、カエサルに従い北アフリカを統治。著「カティリナの陰謀」「ユグルタ戦記」が現存し、「歴史」の断片が残存。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サルスティウス
さるすてぃうす
Gaius Sallustius Crispus
(前86―前34)

古代ローマの歴史家。イタリア半島中部のサビニ人の都市アミテルヌム出身。初め元老院議員としての経歴を歩み、カエサルに心服。カエサルとポンペイウスとの内乱では前者に従い、のち紀元前46~前45年にはアフリカ・ノワ州の総督を務めた。前44年にカエサルが暗殺されると政界を退き、歴史著述に専念した。作品としては、前60年代の政治事件を扱った『カティリナの陰謀』De Catilinae Coniuratione、前111~前105年のヌミディア王ユグルタとローマとの戦争を扱った『ユグルタ戦記』Bellum Jugurthinumが現存。前78~前67年のローマ史を扱った『歴史』Historiaeは大部分が散逸した。ほかに『キケロ弾劾演説』Invectiva in Ciceronemと『カエサル宛(あて)書簡』Epistulae ad Caesarem2編とが現存するが、いずれも真作か偽作かが争われている。彼はすでに古代から大歴史家としての定評がある。[吉村忠典]

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世界大百科事典内のサルスティウスの言及

【ラテン文学】より

…カエサルの《ガリア戦記》と《内乱記》は,覚書の形式による自己の政治活動の記録であり,宣伝と弁明を兼ねている。サルスティウスの《ユグルタ戦記》と《カティリナの陰謀》および《歴史》は,ローマ人の道徳的堕落にローマ国家崩壊の原因を求める,きわめてローマ的な史観に貫かれている。ネポスの《伝記集》は,ギリシア・ローマ対比列伝の形式による偉人伝であるが,これも歴史書の分野に入る。…

【ローマ没落史観】より

…ポリュビオスやアッピアノスは,前146年炎上するカルタゴを前にして,将軍小スキピオが〈ローマもいつの日か同じ運命に遭わん〉と心中憂えたことを伝えているが,これは外敵の制圧は内での退廃を招くという当時ローマ人が抱いていた危惧を反映しており,このような没落の観念はポリュビオスの政体循環論に影響を与えた。共和政末期の混乱は未来に対する悲観論に拍車をかけ,サルスティウスは〈すべて生まれしものは死す。成長せしものは老いる〉と述べ,ホラティウスは内乱と道徳の乱れに国家の終末を予見した。…

※「サルスティウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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