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サンフランシスコ川 サンフランシスコがわRio São Francisco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンフランシスコ川
サンフランシスコがわ
Rio São Francisco

ブラジル東部を流れる川。全長 2914km,流域面積約 63万km2。ブラジル南東部,ミナスジェライス州南西部のカナストラ山脈東斜面に源を発し,同州,次いでバイア州を北流しながら,西岸にパラカトゥ川,ウルクイア川,コレンテ川,東岸にベルデグランデ川,パラミリン川,ジャカレ川などの支流を集める。バイア州北部で北東に流れを転じ,ジュアゼイロ付近から,南のバイア州,セルジペ州と北のペルナンブコ州,アラゴアス州を分ける州境となり,花崗岩の山地を切って滝や急流部をつくりながら,北東,次いで南東へ流れ,アラカジュの北東約 100kmの地点で大西洋に注ぐ。流域は高温少雨の乾燥地帯で,年降水量 500~1000mmのほとんどが夏(12月~3月)に降るため,冬の乾季には支流は干上がり,本流も水位が著しく低下する。上流部から中流部にかけての河谷ではワタ,イネ,トウモロコシを中心に,パイナップル,オオムギ,ジャガイモ,メロン,サトウキビ,コーヒーなどが栽培され,乾燥した奥地はおもにウシ,ヒツジ,ヤギ,ロバなどの放牧地となっている。リオデジャネイロから首都ブラジリアへ通じる鉄道の渡河点にあたる上流部のピラポラからジュアゼイロ付近まで,1600km以上にわたり小型船で航行できるが,それより下流は滝や急流が多く,また河口には砂州があって航行を妨げている。落差の少ないアマゾン川水系とは異なり包蔵水力が豊かで,下流部のパウロアフォンソ滝付近にはブラジル北東部最大の水力発電所が建設されている。河水は灌漑用水としても重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サンフランシスコ川
さんふらんしすこがわ
Rio So Francisco

ブラジル北東部を流れる川。長さ3200キロメートル、流域面積63万1133平方キロメートル。ミナス・ジェライス州南部を源流とし、ブラジル高原を北北東へ流れたのち、南東へ向きを変え大西洋に注ぐ。河口より上流200~550キロメートルの区間は、高原から平野へ下るため急勾配(きゅうこうばい)で滝や早瀬が多い。このうち最大のパウロ・アフォンソ滝には大規模な発電所がある。源流部と河口部以外は、長い乾期のある半乾燥地域を流れる。中流部のジュアゼイロ、ペトロリーナでは、流量は増水期(3月)に毎秒約5000立方メートルあるが、渇水期(9~10月)には1000立方メートル前後になる。パウロ・アフォンソ発電所への水の安定した供給ならびに周辺地域の灌漑(かんがい)を目的として、中流部にソブラディーニョ・ダム(貯水池面積4214平方キロメートル)がつくられた。[松本栄次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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