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シャマシュ Shamash

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャマシュ
Shamash

セム族の太陽神。月の神シンの子,大地の女神イシュタルの兄弟。バビロニアでは,この3神が神界の3大主神格をなす。闇の征服者正義律法を定める者。生命を与え,病いをなおすと信じられた。ケツ (正義) とメシャル (権利) の2子をもつ。ラルサシッパルが祭祀の中心地であった。

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百科事典マイペディアの解説

シャマシュ

古代バビロニアの太陽神,正義と律法の神。ハンムラピ法典碑の浮彫は同神が法典を授けるところを描いている。
→関連項目シン

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世界大百科事典 第2版の解説

シャマシュ【Shamash】

バビロニアの太陽神。シュメールのウトゥUtuに相当する。シンニンガルの子で,配偶神はアヤAya。正義と裁判の神であり,商人たちの守護神でもあった。またアダドとともに卜占の神としても知られ,人々の生活に密接なかかわりをもった神であった。シッパルとラルサが同神の祭儀の中心地として有名である。図像では,古バビロニア時代を通じて鋸(のこぎり)を手に持つ神として描かれるが,その後は太陽を象徴する円盤が同神のシンボルとして用いられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャマシュ
しゃましゅ
Shamash

古代メソポタミアの神話で、戦いおよび正義の神。粘土板上に楔形(くさびがた)文字で書かれたセム系アッカド語によると「太陽、太陽神」を意味する。月神シンの息子とされ、本来はメソポタミアの先住民であるシュメール人の戦いの神(シュメール語ではウトゥ、あるいはバッバル「輝く者」の意)であった。のちにバビロニア・アッシリア(アッカド語族)のもとに入って正義の神とされ、数十世紀にわたって広く崇拝された。その中心地は中部メソポタミアのシッパルとラルサで、その神殿はシュメール語で「エ・バッバル(輝く者の住まい)」とよばれた。[矢島文夫]

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世界大百科事典内のシャマシュの言及

【ハトラ】より

…都市は切石の城壁・稜堡で防備され,堀がめぐらされている。東西南北に城門があり,市内中央部には聖域(465m×320m)があって,太陽神シャマシュの神殿など多数のイーワーン式建築が切石で構築され,神像や肖像が安置されている。聖域外にも小神殿が多数あるが,これらの建築はローマに由来する技術も用いている。…

※「シャマシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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