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ジェノバ ジェノバ Genova

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジェノバ
ジェノバ
Genova

イタリア北西部,リグリア海に面する港湾都市。英語ではジェノア Genoa,古代名ゲヌア Genua。リグリア州の州都で,ジェノバ県の県都を兼ねる。ジェノバ湾奥,狭い海岸平野と,リグリアアペニン山脈 (→アペニン山脈 ) に続く丘陵を占める。

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デジタル大辞泉の解説

ジェノバ(Genova)

イタリア北西部、ジェノバ湾に臨む港湾・工業都市地中海最古の港の一つで、中世から東方貿易の中継地として繁栄。コロンブスの生地。赤の宮殿などが立ち並ぶ街区は、2006年に「ジェノバ:レ‐ストラーデ‐ヌオーベとパラッツィ‐デイ‐ロッリ制度」の名称で世界遺産文化遺産)に登録された。人口、行政区61万(2008)。ジェノア。

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百科事典マイペディアの解説

ジェノバ

イタリア北部,リグリア州の州都。ジェノバ湾に臨む貿易港で,背後はアペニン山脈の丘陵地。リビエラ海岸の観光地でもある。化学,機械,金属工業が発達し,トリノミラノとともに〈鉄の三角地帯〉を形成している。
→関連項目イタリア地中海モナコ(国)

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世界大百科事典 第2版の解説

ジェノバ【Genova】

イタリア,リグリア州の都市。人口65万9754(1994)。英語ではジェノアGenoa。イタリア最大の貿易港で,ジェノバ湾の奥,リグリア・アペニノの前山が海に迫り,狭い平地を囲んでいる所に成立した。西にポルチェベーラ,東にビザーニョと二つの川が海に注いでいる。19世紀まで都市域はこの平地とその周辺に限定されていたが,その後の発展により,海岸沿いに東西に延びるとともに背後の丘陵地に拡大した。1926年の町村合併によって現在の都市面積は234.8km2,海岸線は33.5kmに及ぶ。

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大辞林 第三版の解説

ジェノバ【Genova】

イタリア北西部、地中海に臨む港湾都市。造船・鉄鋼・精油などの工業も発達。中世には東方貿易で繁栄。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジェノバ
じぇのば
Genova

イタリア北西部、リグリア州の州都。人口60万3560(2001国勢調査速報値)。英語名ジェノアGenoa。リグリア・アペニン山脈が背後に迫るジェノバ湾の奥に位置する港湾・工業都市。1926年に19のコムーネ市町村)が併合し、現在の大ジェノバが形成された。市の面積は238平方キロメートルで、海岸線に沿って西のボルトリから東のネルビまで33キロメートルにわたって広がり、内陸部はポルチェベラ川に沿って北のポンテデチモまで延びている。ジェノバ港は、リグリアのみならずロンバルディア州およびピエモンテ州というイタリア最大の工業地帯を後背地に有し、取り扱う貨物量の多さにおいては同国第1位(1998)の規模を誇っている。またフランスマルセイユとともに地中海でも最大級の港となっている。同港の重要輸入品である石油は、ジェノバとその周辺で利用されるだけではなく、2本のパイプラインによって、コルテマッジョーレ(ピアチェンツァ県)に、あるいはミラノ近郊のローを経て遠くドイツにまで運ばれている。工業活動としては、製鉄(イタルシデル社)、造船(アンサルド社)、石油化学、化学、食品などの部門が盛ん。地域的にいえば、サンピエルダレーナからボルトリにかけての海岸地帯とポルチェベラ川の渓谷が、ジェノバの工業地帯となっている。他方、地域経済に占める農業の比重はごくわずかにすぎない。
 コロンブスの生地として知られ、彼の家や洗礼を受けたサント・ステーファノ教会がある。ポルチェベラ川の河口付近にある空港は、彼にちなんでクリストフォロ・コロンボ空港と名づけられている。市内には由緒ある建築物が多数あり、とりわけガリバルディ通りとバルビ通りには16~17世紀の宮殿が多く残っている。なかでもガリバルディ通りにあるポデスタ宮殿、現在美術館となっている白の宮殿と赤の宮殿、また、バルビ通りのウニベルシタ宮殿、かつての王宮バルビ・ドゥラッツォ宮殿などは有名である。そのほかにもサン・ロレンツォ大聖堂(12~14世紀)、著名なサン・ジョルジョ銀行の本部が置かれたサン・ジョルジョ宮殿(1260ころ)、国立美術館となっているスピノラ宮殿(16世紀)、サンタ・マリア・ディ・カリニャーノ教会(16世紀)などがある。温和な気候と美しい海岸線で知られる国際的観光地帯リビエラの中心地でもある。[堺 憲一]

歴史

2世紀にローマの前線拠点として建設されたのち、ローマからマルセイユに至るアウレリア街道上の重要地点として発展した。6世紀にビザンティン帝国領、7世紀にランゴバルド王国領になった。地勢上の条件によって後背地に恵まれず、早くから海上活動に進出したが、10世紀にはイスラム海上勢力の攻撃を受け、大きな損害を被った。この時代、ジェノバはオベルテンギ公領となり、その臣下によって統治された。その家柄からスピノラ家のような有力な都市貴族が生まれた。
 10世紀末からイスラム勢力に対する反攻が始まり、11世紀にはピサと連携してサルデーニャやバレンシアへの攻撃が行われ、西地中海一円へ勢力を拡大した。さらに十字軍活動に参加したことにより、レバントへも進出した。また11世紀末~12世紀初頭にはコムーネ(自治都市)が形成され、事実上の共和国となった。西地中海ではピサと争って勝利を収め、東地中海では東方貿易の覇権をめぐってベネチアと激しく争い、13、14世紀にはキオス島、レスボス島、黒海沿岸などに植民地を設けた。取扱い商品は香料、皮革、オリーブ油、ぶどう酒、穀物、あるいは奴隷など多種にわたった。とくに15世紀にはキオス島を基地とし、小アジアの明礬(みょうばん)(媒染剤に用いる)をヨーロッパ最大の毛織物の生産地であるフランドルへ大量に輸送した。
 しかし15世紀後半にオスマン帝国が進出すると、黒海やエーゲ海の植民地を次々に失った。ジェノバ商人は蓄積した莫大(ばくだい)な富をスペインやポルトガルに投資し、「新大陸」や大西洋岸の貿易に大きな役割を果たした。政治的にはミラノ、フランス、スペインの間で独立を維持することに努力し、17世紀にはサボイア家の介入を排除しなければならなかった。オーストリア継承戦争(1740~48)の際にはオーストリア軍に攻囲され、1768年には最後の植民地コルシカをフランスに譲渡しなければならなかった。1815年にサボイア家の支配下に入り、サルデーニャ王国の港として発達した。1861年にイタリア王国が成立すると、イタリア最大の貿易港に発展。商工業のミラノ、トリノとともにイタリアにおける産業革命の中心としての役割を果たした。[清水廣一郎]

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世界大百科事典内のジェノバの言及

【コムーネ】より

…すでに10世紀後半には,皇帝やイタリア王が北イタリアの都市住民に特定の権利を認める特許状を授与する例が見られる。ベレンガリオ2世がジェノバの住民に(958),皇帝オットー3世がクレモナの住民に(996),同じくハインリヒ4世がピサおよびルッカの住民に(1081)など。これは,都市住民がすでに団体を結成し,みずからの意志を決定するなんらかの機関を持っていたことを示すものである。…

【サルデーニャ[州]】より

…内陸部のキリスト教勢力は11世紀になってようやく団結して,イスラム勢力と戦うようになり,1066年にカリアリのトルキトリオ・ディ・ラコン・ウナリ家の支配が確立した。同時にこの頃からピサ勢力の浸透が始まったが,やがてジェノバ勢力もピサに対抗して商業面および政治面でサルデーニャへの浸透をはかるようになり,13世紀にはピサおよびジェノバの両共和国の争いに,教皇,神聖ローマ皇帝,アンジュー家なども加わって,サルデーニャの政治状態はまったく混乱したものとなった。結果として,多くの都市がジェノバの影響下に入り,サッサリをはじめ,これらの都市の多くは自治都市として憲章をもつようになった。…

【商業】より

…これはこのころシチリアに進出し,ビザンティン帝国に脅威を与えていたノルマン人に対抗して,ベネチア船隊が皇帝に援助を提供したためである。一方,イタリア西岸のジェノバ,ピサなどはコルシカ,サルデーニャなどのイスラム勢力と戦い,スペインや北アフリカまで商業圏を拡大した。ノルマンのシチリア征服(1072年パレルモ陥落)によって東,西地中海が再結合され,イタリア,カタルニャ,南フランスの商人が活発に往来するようになった。…

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