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ポルトガルの首都リスボン南西部、テージョ河岸の近くにある修道院。マヌエル1世が設立し、フランス系の建築家ボワタックが設計にあたった。着工は1502年。後期ゴシック式を基調にしながら、螺旋(らせん)状の柱をもち、船の索具、貝類、天球儀、珍奇な植物などをモチーフにした彫刻で細部を飾るなど、きわめて華麗で幻想的な感じを生み出している(マヌエル様式)。これは、インド航路開拓に成功し、ポルトガルが東洋貿易で沸き立っていた時代思潮の反映である。聖堂内にバスコ・ダ・ガマや詩人カモンイスの墓がある。この修道院は近くにあるベレンの塔とともに、1983年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。
[紅山雪夫]
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