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ジギタリス ジギタリスDigitalis purpurea; foxglove

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジギタリス
ジギタリス
Digitalis purpurea; foxglove

ゴマノハグサ科の多年草で,ヨーロッパ南部原産。別名キツネノテブクロ。各地で観賞用または薬用として栽植されている。葉は厚く大きな根生葉で表面はちぢれ,裏面は白い毛でおおわれている。夏に,高さ 50cm~80cmの花茎を出し,漏斗状の大きな花を多数穂状につける。

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デジタル大辞泉の解説

ジギタリス(〈ラテン〉Digitalis)

ゴマノハグサ科の多年草。高さ約1メートル。葉は長楕円形。夏、茎の頂に長い穂を出し、下から順に紅紫色の釣鐘状の花を開く。有毒。葉を強心薬として用いる。ヨーロッパの原産で、観賞用に栽培もされる。狐(きつね)の手袋。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

ジギタリス

ヨーロッパ原産のゴマノハグサ科の多年草。高さ1〜1.5m。葉は長楕円形で長さ10〜30cm。5〜6月,茎頂に花穂を出し,鐘状で紅紫色の花をつける。葉を乾燥したものをジギタリス葉といい,利尿・強心剤とする。
→関連項目強心薬サポニン生薬心室細動心房細動蟾酥肺水腫有毒植物利尿薬

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栄養・生化学辞典の解説

ジギタリス

 強心作用をもつ配糖体.ジギトキシンジゴキシン,ラナトレドC,ウワバインなど.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

ジギタリス【Digitalis purpurea L.】

ヨーロッパ原産で,観賞または薬用のため栽培されるゴマノハグサ科の多年草(イラスト)。一名キツネノテブクロ(狐手袋)。夏,茎の先にできる花穂に,大きな袋状の紅紫色で濃い斑点のある花をつける。茎は根ぎわで分枝して株となり,直立して高さ1mほどになる。茎,葉全体が柔らかな毛で覆われる。葉は卵状長楕円形,長さ10~30cm,幅3~8cm,下部は細くなって柄となり,縁ににぶい鋸歯がある。総状花序に多数の花が横向きに開く。

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大辞林 第三版の解説

ジギタリス【Digitalis】

ゴマノハグサ科の大形多年草。ヨーロッパ原産。薬用・観賞用に栽培する。高さ約1メートル。葉は狭卵形。夏、茎頂に長い総状花序を立て、淡紅紫色の鐘状花を下から多数つける。葉は強心成分を含み有毒。キツネノテブクロ。 [季] 夏。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジギタリス
じぎたりす
[学]Digitalis purpurea L.

ゴマノハグサ科の耐寒性二年草または多年草。属名はラテン語で指袋を意味し、花冠の形状に由来する。英名fox gloveを和名ではキツネノテブクロという。ヨーロッパ原産で、約25種を含み、草丈0.9~1メートルとなり、葉の表面は縮緬(ちりめん)状のしわのある卵状披針(ひしん)形で、根出葉は大形で長い柄があり、花穂の下につく葉は短柄で小形。茎、葉ともに白い綿毛があるものが多い。6~8月、約6センチメートルの広鐘状の花を斜め下方に向かって開き、総状花序をつくる。花色は白、桃、紅、桃紫色などで、内側に斑点(はんてん)がある。神話にも多く登場し、ジュノーはこの花を摘み取りマースを妊娠したとあり、古代はジギタリスに触ると受胎するといわれた。排水のよい酸性土壌でよく育ち、半日陰地でもよく育つ。4~6月に播種(はしゅ)し、1回移植して、10~11月に定植すると翌年開花する。[籾山秀之]

薬用

葉を60℃以下で乾燥したあと、葉柄と主脈を除いて葉身だけを細切したものを薬として使用する。強心配糖体、サポニン等を含むため、心臓の筋肉性機能不全の治療に強心剤として用いるが、十分な治療量と中毒量とが接近しているために、現在では力価を調節した検定品しか使用できない。ケジギタリスD. lanata Ehrh.の葉はジギタリスに比べて奏効が速く、蓄積作用も少ないといわれ、ジギタリスと同様に用いられる。[長沢元夫]

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世界大百科事典内のジギタリスの言及

【漢方薬】より

…たとえば,ゲンノショウコ,ドクダミ等は広く日本の民間で用いられているが,使用法は漢方の場合とまったく異なるので通常,漢方薬には含めず,民間薬として区分する。また,ウワウルシ,ゲンチアナ,ジギタリス,麦角等は西洋医学では古くから用いられてきた生薬であるが,漢方薬ではない。要するに後述するような漢方医学の理論にのっとって用いられる生薬が漢方薬である。…

【強心薬】より

…心筋に直接作用する強心薬には次のようなものがある。
[強心ステロイド]
 ゴマノハグサ科の植物であるジギタリスの葉,キョウチクトウ科の植物ストロファンツスの種子,ユリ科の植物カイソウ(海葱)Urginea maritima Bakerなどの生薬が強心作用を示すことは古くから知られていた。強心薬としてのジギタリス葉はすでに17世紀のロンドン薬局方に記載されていたといわれ,ストロファンッスは1860年のリビングストンのアフリカ探検で紹介された。…

【ゴマノハグサ】より

…ヒナノウスツボは山地の林下に生え,全体軟弱で根は肥大しない。
【ゴマノハグサ科Scrophulariaceae】
 キンギョソウキリジギタリスなど花のきれいな種が多い科で,草本または木本であっても小低木,まれに高木になる双子葉植物合弁花類。多くは独立栄養または半寄生であり,まれに葉緑素を欠き,腐生生活のものがある。…

【生薬】より

…例えばアヘンはその1成分であるモルヒネよりも鎮痛効果が大きい。またジギタリスは多くの強心配糖体を含むが,薬効はその複合作用であって,1成分では効果が弱い。ジギタリスはサポニンなども含むので,これらの協力作用によるのかもしれない。…

【心臓薬】より


[強心薬]
 種々の原因で心臓の機能が低下している場合に,心筋の収縮力を高める目的で用いる。代表的なものは,ゴマノハグサ科の植物ジギタリスの葉,キョウチクトウ科の植物ストロファンツスの種子,ユリ科の植物カイソウ(海葱)などの生薬,およびこれらの有効成分である強心配糖体である。いずれもステロイド骨格を有する配糖体で強心ステロイドとも呼ばれる。…

【有毒植物】より


[中毒をおこす有毒植物]
 これには心臓,神経系に作用する有毒植物の致死毒性が特に強いものがある。例えば,ジギタリスにはジギトキシンなどのステロイド配糖体が含まれており,心筋の収縮力を強めるとともに利尿作用をあらわし,昔から薬用とされた。しかし用量安全域がせまく,副作用として食欲不振,悪心,嘔吐をさそい,多量に使用すれば心臓停止による死を招く。…

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