ジフェニルアミン反応(読み)じふぇにるあみんはんのう(英語表記)diphenylamine reaction

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジフェニルアミン反応
じふぇにるあみんはんのう
diphenylamine reaction

糖類の呈色反応の一種。ジフェニルアミンを利用した定性反応と定量反応がある。
(1)硝酸イオンの検出反応 19世紀の末期ドイツのG・ルンゲが考案したのでルンゲ試験ともいう。ジフェニルアミン0.5グラムを100ミリリットルの濃硫酸に溶かし、20ミリリットルの水で薄めた溶液2~3ミリリットルを試験管にとり、その表面に硝酸イオンを含む溶液を静かに流し込むと、2液間の界面に青色の環ができる。硝酸イオンの限界濃度0.2ppm。この反応は鋭敏であるが、亜硝酸イオン、種々の酸化剤、発煙硫酸などでもおこる。
(2)デオキシ核酸の定量 ディッシェ反応ともいう。1930年にディッシェZ. Dische(生没年未詳)により発表された。ジフェニルアミン試薬(再結晶したジフェニルアミン1グラムを100ミリリットルの氷酢酸に溶かし、2.75ミリリットルの濃硫酸を加えたもの)に核酸を含む試料溶液を加えると青色になる。発色するのはプリンヌクレオチドのみで、ピリミジンヌクレオチドは発色しない。溶液の吸収極大595ナノメートルを利用してデオキシ核酸の比色定量を行うことができる。青色は、加水分解で生じたデオキシリボースからδ(デルタ)-ヒドロキシレブリン酸が生成し、ジフェニルアミンと反応するためといわれている。[務台 潔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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