ジュコフスキー(英語表記)Zhukovskii, Vasilii Andreevich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュコフスキー」の意味・わかりやすい解説

ジュコフスキー
Zhukovskii, Vasilii Andreevich

[生]1783.2.9. トゥーラ,ミシェンスコエ
[没]1852.4.24. バーデンバーデン
ロシアの詩人。父は富裕な地主,母はトルコの女捕虜。 1802年 T.グレーの『墓畔の哀歌』を翻訳して詩壇に登場,12年ナポレオン戦争に参加して『ロシア戦士の陣営における歌い手』 Pevets vo stane russkikh voinovを発表,一躍詩人としての名を高めた。 18年,皇太子の傅育官に任じられると,A.プーシキン,T.シェフチェンコらに対する政治的圧迫を緩和するように努めた。一方で詩作を続け,バラード『リュドミーラ』 Lyudmila (1808) ,『スベトラーナ』 Svetlana (11) などを残した。ホメロスの『オデュッセイア』をはじめ,バイロン,シラーの詩の翻訳者としても知られる。ロシア・ロマン主義の代表的詩人。

ジュコフスキー
Zhukovsky

ロシア西部,モスクワ州都市モスクワ南東約 40kmにあり,モスクワ川にのぞむ。 1947年市となった新興都市で,モスクワ近郊のレクリエーション地域の中心地となっている。モスクワとリャザンを結ぶ鉄道が通る。人口 10万 1300 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android