精選版 日本国語大辞典 「ジョージ」の意味・読み・例文・類語
ジョージ
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アメリカの経済学者。土地制度改革論者。ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれる。船員になって各地を回ったのち、1857年カリフォルニアに移り、印刷工、新聞通信員、出版業などに従事した。この間、同地での経済発展に伴う地代の増大と貧富の格差の拡大を経験して、主著の『進歩と貧困』Progress and Poverty(1879)を書き、リカード地代論に依拠して、土地が地主に独占された社会においては、社会進歩に伴う富の増大は地主の所得する地代の増大となって彼らに独占され、貧困が存続する一原因になると考えた。それに基づいて彼は、地代をすべて租税として国家が徴収し、労働と資本への課税であるその他の全租税を撤廃すべきであるという土地単一課税を説き、富の偏在の是正と産業発展の促進を主張した。また、82年から2年間イギリスを訪れ、当時のイギリスの社会主義運動、とくにフェビアン協会の設立に影響を及ぼした。なお、86年と97年のニューヨーク市長選挙に立候補し、二度目の選挙戦中に病死した。
[藤田勝次郎]
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…したがって社会改良家あるいは革命家とよばれる人々は,例外なく土地問題の解決を重要な政治綱領だと考え,土地所有権を棄揚すること,あるいは少なくとも土地所有権の絶対性を否定してこれに社会的な介入を行う必要を主張した。たとえば土地の国有化あるいは公有化は,社会主義者の政治綱領にとって欠くことのできないものと考えられ,19世紀末にアメリカ合衆国で大きな反響をよんだヘンリー・ジョージHenry George(1839‐97)や,その影響を強く受けたイギリスのフェビアン協会派の人々,さらに中国革命の父とよばれる孫文らは,土地に対する課税が土地問題の解決に貢献すると主張した。
【現代の土地問題】
地主小作の対立抗争は,現在でも多くの発展途上国において最も深刻な土地問題である。…
…協会が採択した《フェビアンの基礎》(1887)は,土地と産業資本の個人的・階級的所有から社会的所有への移行を目標に掲げ,社会主義的世論の普及によってこれを達成するものとした。ショーが編集した《フェビアン社会主義論文集》(1889)は,J.S.ミルやH.ジョージの,社会進歩の結果得られる不労所得としての地代(レント)概念を拡大して資本の利潤に適用し,〈経済レント〉論を展開して,生産手段の社会化によるレントの社会化を提唱した。マルクスの剰余価値概念をレントで置き換えたように,階級史観に代わって社会進化論をとり,民主的,漸進的,平和的な社会の有機的変化を強調し,個人でなく集団を自然淘汰の基礎とみなし,共通の善のための自覚的調整・適応を説いた。…
…1896‐97年ヨーロッパ亡命中の孫文が先進資本主義国における資本主義の弊害,富の分配の不公平に基づく社会問題の発生をまのあたりに見て,将来中国でも起こるであろう社会問題を未然に防止するために構想した。1905年(光緒31)中国同盟会の結成とともに初めて民族・民権・民生が三大主義と名づけて発表され,H.ジョージの土地単税論の影響を受けた〈地権平均〉(土地の申告価格に基づいて課税し,地価上昇分を国家に納め国民全体に還元する)を民生主義の最も重要な内容とした。辛亥革命後の12年〈地権平均〉と並んで〈資本節制〉が主要な内容として採り入れられ,24年には中国国民党第1回全国代表大会宣言で労働者農民への援助の方針が加えられ,また〈耕す者に田を〉の主張が掲げられて地主制廃止の方向が明確に示された。…
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