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スキナー Skinner, B(urrhus) F(rederic)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スキナー
Skinner, B(urrhus) F(rederic)

[生]1904.3.20. ペンシルバニア,サスケハナ
[没]1990.8.18. マサチューセッツ,ケンブリッジ
アメリカの心理学者。ミネソタ,インディアナ大学を経て,ハーバード大学教授。新行動主義に属するが,特に実験的行動分析学派の創始者として知られる。動物のオペラント行動 (→道具的条件づけ ) の研究から,これをティーチング・マシンによる教育法に発展させた。主著『心理学的ユートピア』 Walden Two (1948) ,"The Behavior of Organisms" (38) ,"Science and Human Behavior" (53) ,"Contingencies of Reinforcement" (69) 。

スキナー
Skinner, Otis

[生]1858.6.28. マサチューセッツ,ケンブリッジ
[没]1942.1.4.
アメリカの俳優。ニューヨークやロンドンで,E.ブース,H.モジェスカらと共演,多くのシェークスピア作品に出演した。当り役はフォールスタッフや『血と砂』のガラードなど。回想記『フットライトとスポットライト』 Footlights and Spotlights (1924) がある。娘の C.スキナー (01~79) はひとり芝居を得意とした女優で,旅行記,自伝など,著作も多い。

スキナー
Skinner,Quentin

[生]1940.11.26. オールダム
イギリスの政治思想史家。ケンブリッジ大学教授。『近代政治思想の基礎』 The Foundations of Modern Political Thought (1978) は 16世紀政治思想史研究の大作である。また,思想史方法論の分野でも論争の中心となった。『思想史とは何か』 Meaning and Contexit:Quentin Skinner and his critics (88,J.Tully編著) にこの分野での彼の仕事がみられる。

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デジタル大辞泉の解説

スキナー(Burrhus Frederic Skinner)

[1904~1990]米国の心理学者。動物の学習の原理を研究。のち、その成果をもとに人間の学習行動を研究し、学習プログラムとティーチングマシンを開発。

スキナー(skinner)

狩猟用ナイフの一。獲物の皮を剝ぐための、刀身の短いナイフ。

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世界大百科事典 第2版の解説

スキナー【Burrhus Frederick Skinner】

1904‐90
新行動主義を代表するアメリカの心理学者。1948年以来ハーバード大学の終身教授。《生体の行動》(1938)はスキナー箱による多くの実験をもとにオペラント行動概念を述べたもので,その後の研究活動はすべてここから展開した。また行動の制御を具体化する理想共同体についての空想小説の執筆,理想的保育小屋による子育て実践,行動分析の研究会と雑誌の指導のほか,精神薬理学,精神病者や障害児に対する行動療法,幼児教育,ティーチング・マシンによる教科学習法などに行動工学的技術を広く応用した。

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大辞林 第三版の解説

スキナー【Burrhus Frederic Skinner】

1904~1990) アメリカの心理学者。ネズミやハトを用いて組織的に学習の実験を行い、さらに人間の言語学習を研究し、これより得た原理を応用してティーチング-マシンを工夫した。現代における新行動主義を代表。著「有機体の行動」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スキナー
すきなー
Burrhus Frederic Skinner
(1904―1990)

現代アメリカの代表的心理学者。ペンシルベニア州生まれ。ハーバード大学で学位を取得後、ミネソタ、インディアナ大学を経て、1948年ハーバード大学教授となり、1958年来、終身教授。新行動主義Neo behaviorismのリーダーの一人。1930~1940年ごろ、動物実験による基礎研究から実験的行動分析experimental analysis of behaviorを確立した。この方法はパブロフの古典条件づけの原理に影響を受けながら、生活体の自発的行動の条件づけを扱うものであり、オペラントoperant条件づけと称される。古典条件づけが反応と独立に刺激を呈示することに重点を置くのに対し、オペラント条件づけは反応と強化の随伴関係contingencyによる行動の形成・維持を扱うもので、彼は強化のさまざまなスケジュールによる定常的な反応率の相違に関する精細な研究を展開した。また、この目的のため、迷路実験などの従来の動物実験を批判し、単純・明確な操作を可能にするスキナー箱を考案、ユニークな実験を行った。
 1950年以後、この成果にたって人間の学習行動、言語条件づけなどについて研究を進め、さらにティーチング・マシンの開発によるプログラム学習、行動薬理学、行動修正(変容)behavior modificationを利用した臨床技術、行動療法など多方面にわたって業績を残している。主著に『The behavior of organism』(1938)、『Science and human behavior』(1953)、『Verbal behavior』(1957)、また『行動工学とはなにか』About behaviorism(1974)などがある。[小川 隆]
『犬田充訳『行動工学とはなにか』(1975・佑学社)』

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世界大百科事典内のスキナーの言及

【行動療法】より

…しかしいずれも行動主義に立脚しているので,それまでの心理療法とは対照的に一括される。行動療法という用語はアメリカのリンズリーO.R.Lindsley,スキナー,ソロモンH.C.Solomonらが精神病者にオペラント条件づけ技法を適用した報告(1953)にはじめて現れた。そして従来の業績を集大成したアイゼンク編著の《行動療法と神経症》(1960)により行動療法なる語が世界的に広まった。…

【CAI】より

…たとえば,日本語教育のために用いられる日本語ワープロや,インターネット上で教材を提示するためのWWWサーバーやブラウザーも広義のCAIに含まれる。
[CAIの歴史]
 CAIの歴史は,1958年スキナーがIBMと共同でコンピューターによる個別指導システムを開発したことに始まる。1960年代になり新行動主義とプログラム学習理論を源流に初期のCAIが発展した。…

【心理学】より

…このOの要因には,判断,習慣,要求など,いろいろなものを想定できるわけで,そのように考えれば,客観的行動の科学である心理学のなかに一種の主体をもち込むことになる。この立場は新行動主義と呼ばれているが,B.F.スキナーのようにいっさいその種の要因を想定しない人もいる。行動主義心理学は,かつては大学の研究室のなかで主としてネズミなどを相手に実験していただけであったが,近年は行動療法と称して心理療法の分野に乗り出している。…

【スキナー箱】より

B.F.スキナーが考案したオペラント学習実験装置で,問題箱の一種。基本的には箱内壁に梃子(てこ)があり動物がそれを操作すると餌が自動的に出てくる構造になっている。…

※「スキナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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