デジタル大辞泉 「切出し」の意味・読み・例文・類語
きり‐だし【切(り)出し】
2 細長い鋼板の先に、幅広の斜めの刃のついた小刀。切り出しナイフ。
3 用件などを言い始めること。「話の
4 歌舞伎の大道具で、山・樹木・建物などの形を切り抜いた厚紙・板などに彩色し、舞台に立てるようにしたもの。「
[類語](2)小刀・
片刃の小刀。刃幅が広く、斜め状になっており、先端が鋭くとがっている。刃の部分には鋼鉄を融着させてあるが、鞘(さや)も柄(え)もなく鉄製のままのものや、柄の部分に籐(とう)や竹などを巻いたもの、また木製や合成樹脂の柄や鞘をつけたものなどがある。先端がとがっているので、学校工作や細かい細工を施すのに適しているが、カッターの出現や鉛筆削りの普及などにより、近ごろはあまり使われなくなった。切出しは小刀のなかではいちばん古く、明治の中ごろから愛用されている。また、1940~41年(昭和15~16)に流行した肥後守(ひごのかみ)や一文字とともに、長年にわたって小刀の主流であった。おもな産地は兵庫県三木(みき)市、岐阜県関(せき)市などである。
[野沢松男]
…その上に屋体(やたい)を組むほか,土手なども作る。むろん平舞台のまま背景や切出しを飾ることもある。ほかに,鳥居,門,木戸,柴垣,立木の類の置物を配する。…
…彼がのちに20世紀フォックスのストーリー・エディター(文芸部)になったという経歴がそのことを如実に物語っている。 興行宣伝は作品の内容を売る以外に作品を上映する劇場の興行を中心に計画されるので,劇場名,封切日,時間表などの連絡事項を入れ,ポスター,看板(ペイントでかいた〈絵看板〉や,スターの全身像やポートレートの写真の形に切り抜いた〈切出し(看板)〉などもある),トレーラー(予告編),場内アナウンスなどを主体にして行われる。タウン誌や新聞の映画案内欄に,上映プログラムの連絡事項の情報を提供することも重要な宣伝になる。…
※「切出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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