翻訳|strobe
キセノン放電管による電子閃光(せんこう)を利用した写真用人工光源。1939年アメリカのハロルド・エジャートンによって発明された。ストロボという名称はストロボ・リサーチ社の商品名だが、今日では一般名として使用され、スピード・ライト、エレクトロニック・フラッシュともよばれる。非常に短時間(数百分の1~数万分の1秒)に発光する光質は昼光に近く、携帯に便利な小型のものがつくられるようになったので、写真用人工光源として現在広く使用される。また、ストロボは写真用以外にも空港への進入灯や舞台照明などに利用されている。
オートストロボは、自動調光ストロボともいい、フィルムの感度とストロボの強さにより決められた絞りにセットしておくと、ストロボまたはカメラに内蔵された受光素子が、被写体に当たって返ってくる光の強さを検出し、標準露光量に達すると発光を自動的に停止させる構造のものである。このとき余分の発光エネルギーを、機内のバイパス放電管に流すタイプをバイパス方式、機内に蓄えておくものを直列制御(シリーズ)方式とよぶが、後者のほうが電源のもちがよく、近距離の撮影では発光間隔が短縮される利点がある。いずれの場合も近距離撮影では発光時間が1万分の1秒ぐらいまでにきわめて短くなる。
マルチストロボは、非常に短時間に繰り返し発光することができるような構造のものをいい、運動の分解写真撮影や、またその応用として舞台照明などに使用されている。
赤外線ストロボは、ストロボ発光部の前面に黒色の赤外線フィルターを付して、ストロボ光中の赤外線のみが照射されるような構造としたものをいい、赤外線写真撮影などに使用される。
[伊藤詩唱]
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