ストークス(英語表記)Stokes, Sir George Gabriel, 1st Baronet

  • George Gabriel Stokes
  • stokes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

[生]1819.8.13. スライゴスクリーン
[没]1903.2.1. ケンブリッジ
イギリスの数学者,物理学者。ケンブリッジ大学に学び,同大学教授 (1849) 。ロイヤル・ソサエティ会員 (51) ,同書記 (54) を経て,会長 (85) 。粘性流体中の物体の運動に関するストークスの抵抗法則の導出 (50) ,ベクトル解析の基本定理であるストークスの回転定理の定式化,ケイ光の波長と吸収光の波長との関係についてのストークスシフト (52) ,石英が紫外線に対して透明であることの発見,偏光の合成と分解 (52) ,フラウンホーファー線の説明 (54) など多くの重要な業績があるが,とりわけ知られているのは,ストークスの随伴係数の導入などにみられる光の波動論とその媒体としてのエーテルに関する理論である。 1852年にロイヤル・ソサエティのランフォード・メダル,93年にコプリー・メダルを受賞したほか,89年にナイトの称号を授与された。5巻から成る数学,物理学論文集のほか,『光について』 On Light (87) ,『自然神学』 Natural Theology (91) がある。
粘度の CGS単位記号St。 1St は密度 1g/cm3 ,粘度 1P の流体の動粘度つまり 粘度/密度 で,1St=1P・cm3/g=10-4m2/s である。単位名は G.ストークスの名にちなむ。

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世界大百科事典 第2版の解説

動粘度(動粘性率)の単位で,記号はSt。1St=1cm2/s=10-4m2/s。CGS単位であるので,国際単位系(SI)の単位と併用しないほうがよい。動粘度は流体の粘度を密度で除したものであるから,粘度のCGS単位ポアズ(P=g・cm-1・s-1)と密度のCGS単位であるグラム毎立方センチメートル(g・cm-3)とから,1St=1P/(g・cm-3)=1cm2/sのように得られる。名はイギリスの物理学者G.G.ストークスの名にちなんでつけられた。
1819‐1903
イギリスの物理学者。アイルランドのスクリーンに牧師の子として生まれ,ダブリンの学校を卒業後,イングランドに渡り,1837年ケンブリッジのペンブロークカレッジに入学,41年に数学学位試験に首席で合格した。49年以降終生ケンブリッジのルーカス教授職にあり,この間85‐90年にはローヤル・ソサエティ会長,また87‐92年大学を代表して国会議員を務めた。彼の研究は多方面にわたるが,1842‐45年には流体力学に取り組み,非圧縮性の流体運動,摩擦のある流体運動の微分方程式を示した。

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単位名がわかる辞典の解説

動粘度のCGS単位。記号は「St」。動粘度は粘度を、その粘度をもつ流体の密度で割ったもの。1Stは密度が1cm3あたり1g、粘度が1ポアズの流体の動粘度。SI単位系との関係は、1Stが1万分の1m2/sに等しい。◇名称は、イギリスの数学者・物理学者ストークスにちなむ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

[一] (William Stokes ウィリアム━) イギリスの内科医。ダブリン大学教授、大英医学協会会頭を歴任。著に「聴診器の使用法」「胸部疾患の診断と治療」など。(一八〇四‐七八
[二] (Sir George Gabriel Stokes サー=ジョージ=ゲイブリエル━) イギリスの数学者、物理学者。ケンブリッジ大学教授、王立協会会長。微分方程式・積分方程式を研究。水力学・光学・音響学にも貢献した。光ルミネッセンスに関する「ストークスの法則」が有名。著に「数学・物理学論文集」「光について」など。(一八一九‐一九〇三

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化学辞典 第2版の解説

動粘度の単位であるストークの複数形.語源が人名のG. Stokesであるため,わが国では単位の名称として誤用されることが多い.

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世界大百科事典内のストークスの言及

【ストークス】より

…動粘度は流体の粘度を密度で除したものであるから,粘度のCGS単位ポアズ(P=g・cm-1・s-1)と密度のCGS単位であるグラム毎立方センチメートル(g・cm-3)とから,1St=1P/(g・cm-3)=1cm2/sのように得られる。名はイギリスの物理学者G.G.ストークスの名にちなんでつけられた。1cSt=0.01Stも使われることが多い。…

【ストークスの法則】より

…G.G.ストークスによって見いだされたもので,次の二つがよく知られている。(1)粘性流体中をゆっくりと進行する球に働く抵抗に関する法則。…

※「ストークス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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