スベルドロフスク州(読み)スベルドロフスク(その他表記)Sverdlovsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スベルドロフスク州」の意味・わかりやすい解説

スベルドロフスク〔州〕
スベルドロフスク
Sverdlovsk

ロシア中西部の州。州都エカテリンブルグウラル山脈中部東斜面を占め,西は山脈稜線から,東は西シベリア低地にいたる。南西部には山脈西斜面も含まれる。南西部を除き全域がオビ川水系のトボル川流域に属する。大陸性気候で,1月の平均気温-20~-16℃,7月は 16~19℃。年降水量は 350~500mm。ほぼ全域がタイガ地帯に入り,南端部に森林ステップがみられる。鉱物資源に富み,鉄,マンガンコバルトニッケルタングステンバナジウムベリリウムボーキサイトアスベスト,金,白金,銅などを産する。1930年代からこれらの鉱床の開発が進み,ニジニータギルセローフクシバペルボウラリスクなどに製鉄・製鋼所,その他各地に非鉄金属冶金工場が建設され,ロシア有数の重機械工業地域となっている。燃料資源にはあまり恵まれず,石炭クズバスクズネツク炭田)から,天然ガスチュメン州から移入する。化学,製材,木材加工などの工業も盛ん。農業は比較的重要性が低く,おもに南東部で穀物,ジャガイモなどが栽培される程度。州内交通はエカテリンブルグから放射状に延びる鉄道ハイウェー中心で,一部河川水運に利用される。面積 19万4300km2人口 440万9731(2006推計)。

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