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スレバルナ自然保護区(読み)スレバルナしぜんほごく(英語表記)Srebarna Nature Reserve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スレバルナ自然保護区
スレバルナしぜんほごく
Srebarna Nature Reserve

ブルガリア北東部,ルーマニアとの国境地帯のドナウ川河岸にあるヨーロッパ有数の湿原地帯に広がる自然保護区。低湿地帯にあるため開発を免れ,スレバルナ湖を中心に古くから「水鳥黄金郷」と呼ばれる水鳥の大規模な群棲地であったが,19世紀に羽毛目当てに乱獲され,一時その数が激減した。今日ではほぼ昔の水準まで回復,国際自然保護連合 IUCNのレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているハイイロペリカンをはじめ,カワウ,ブロンズトキ,オジロワシイヌワシなど 100種類の鳥類が生息,飛来する。そのほかユーラシアカワウソなど 39種類の哺乳類,ヨーロッパヌマガメなど 21種類の爬虫類・両生類もみられる。1983年世界遺産の自然遺産に登録。

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デジタル大辞泉の解説

スレバルナ‐しぜんほごく【スレバルナ自然保護区】

Priroden rezervat SrebarnaПрироден резерват Сребърна》ブルガリア北東部の都市シリストラの西方16キロメートルにある自然保護区。ドナウ川の南、スレバルナ湖の周辺に湿地が広がり、絶滅危惧種のニシハイイロペリカンをはじめ、ハイイロガン、オガワコマドリ、コブハクチョウなどの渡り鳥が訪れる。1975年にラムサール条約登録地となり、1983年に世界遺産(自然遺産)に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

スレバルナ自然保護区【スレバルナしぜんほごく】

ブルガリア北部,ルーマニア国境に近く,シリストラの西にある自然保護区。ドナウ川に近く,多くの湖が点在する。広さ約6km2。100種類に近い鳥類が生息するが,ガランチョウなど希少種が多く,絶滅の危機に瀕している種もいくつかある。毎年冬期には約80種の渡り鳥が飛来する。1983年世界自然遺産に登録。1992年〈危機にさらされた世界遺産〉に登録。

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世界遺産詳解の解説

スレバルナしぜんほごく【スレバルナ自然保護区】

1983年に登録、2008年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、ブルガリアの北東部、ルーマニア国境近くのシリストラ州に位置する。絶滅の危機にさらされているダルマチア・ペリカンのほか、ダイサギ、ブロンズトキなど、180種を超える鳥類が生息する。自然保護区内(6km2の中核地域と5.4km2の緩衝地域からなる)には、スレバルナ湖(水深1~3m)などの湖がある。この湖畔にはヨシをはじめとする水生植物が生え、保護区全体には絶滅危惧種を含む67種の植物が生育していることもあって、1975年にラムサール条約湿地、1977年にユネスコ人間と生物圏(MAB)計画に指定されている。◇英名はSrebarna Nature Reserve

出典 講談社世界遺産詳解について 情報