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スーフィー 〈アラビア〉ṣūfī

デジタル大辞泉の解説

スーフィー(〈アラビア〉ṣūfī)

イスラム教の神秘家のこと。元来は、羊毛(スーフ)の粗衣をまとって懺悔の表徴とし、苦行に励む禁欲家をさした。→スーフィズム

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百科事典マイペディアの解説

スーフィー

イスラムの神秘家。羊毛(スーフ)の粗衣をまとったのでこの名があるという。8世紀後半からスンナ派の律法主義・形式主義に対する反動として出現し,敬虔な信仰生活を重視して,神との合一を目指した。
→関連項目カッワーリー

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世界大百科事典 第2版の解説

スーフィー【ṣūfī】

イスラム世界における神秘主義者,神秘家。アラビア語で羊毛を意味するスーフṣūfの語に由来し,羊毛でできた粗衣をまとう者がスーフィーと呼ばれた。スンナ派イスラムの律法主義・形式主義への批判から,宗教的により敬虔な生活を送ろうとした人々がスーフィーであり,イスラム神秘主義思想の担い手となった。ほぼ同じ意味でファキールの語が用いられることもあるし,イランやトルコではデルウィーシュの語が用いられることもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スーフィー

スーフィズム」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スーフィー
すーふぃー
Ab-al-Husain ‘Abd al-Rahmn ibn ‘Umar al-Rz al-Sf
(903―986)

イスラム教徒最大の天文学者の一人。テヘランの近くに生まれる。ブワイフ朝の支配者アブド・ウッ・ダウラAbud al-Dawla(936―983)の友人であり、教師であった。恒星の観測に業績を残し、自らの天文観測に基づいた目録『図解恒星書』Kitb al-kawkib al-thbita al-musawwarは彼の主著で、アラビア独自の星名が多数収録されたイスラム天文学を代表する著作の一つである。この著はヨーロッパにも伝えられ、今日の星名にも影響を与えている。[平田 寛]

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367日誕生日大事典の解説

スーフィー

生年月日:903年12月8日
アラビアの天文学者,占星術者
986年没

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世界大百科事典内のスーフィーの言及

【イスラム音楽】より

…ところがイスラム教徒の中にも,もっと積極的に音楽や舞踊そのものを典礼の中にとり入れ,これに陶酔することによってアッラーへの帰一を達成しようと考える一派がある。スーフィーと呼ばれる神秘主義者がそれで,11世紀の神学者ガザーリーの音楽擁護論がその隆盛の誘因となったといわれるが,いわゆるスーフィー教団では修道者(デルウィーシュ)たちが,ジクル(アッラーの名を繰り返し称えること)やサマー(音に聴き入ること)などの儀式において,ひたすら歌い踊ることによって神秘的体験を得て,魂を浄化し,信仰を深める。音楽的見地から重要なスーフィーの伝統として,今日トルコを中心に伝承されているメウレウィー教団の典礼を挙げることができる。…

【インド】より

…外来の宗教の中で,絶対唯一神アッラーを崇拝する一神教であり,カースト制度を否認し,偶像崇拝を排するイスラムほどインドの社会や思想などに,大きな影響を与えたものはない。またイスラムについてみると,正統派ウラマーよりも,神と人間の一体性を説き,異端視されていたイスラム神秘主義者スーフィーたちの方がはるかに広く深い影響を与えた。スーフィー教団としてはチシュティー教団,スフラワルディー教団,カーディリー教団,ナクシュバンディー教団という正規の四大教団のほかに,変則的な教団や未組織の教団などもある。…

【シャイフ】より

…このようにシャイフは小さな共同体の調停者ではあったが,何かあった時には,かなりの指導権をふるえる存在でもあった。 シャイフという称号は,尊敬を表す敬称としてウラマーやスーフィーにも与えられた。シャイフは決して制度的称号でも資格でもないので,ウラマーのうちだれがシャイフと呼ばれるかは,はっきりした基準があるわけではない。…

【スーダン】より

…またメロエは当時世界有数の鉄生産地であり,鉄の輸出で厚味を加えた国際交易を経済基盤にメロエ文化が栄え,その影響はサハラ以南のアフリカにまで深く浸透した。
[イスラム首長国の成立とスーフィー教団の活動]
 このメロエ王国は365年エチオピアのキリスト教王国アクスム王国に滅ぼされ,ヌビアはキリスト教王国時代に入る。7世紀半ばアラブに征服されたエジプトがイスラム時代に入ってからも,ヌビアは容易にはイスラム化せず,ヌビアのイスラム化が始まるのは,マムルーク朝(1250‐1517)のヌビア征服(14世紀初め)以後である。…

【タリーカ】より

…イスラム世界において,スーフィーと呼ばれる神秘家たちのつくった教団。タリーカのアラビア語の元来の意味は〈道〉のことであった。…

※「スーフィー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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