C45H73NO15(868.07).ソラツニンともいう.ジャガイモの新芽およびトマトに含まれるステロイドアルカロイドの配糖体.エタノールから針状晶として得られる.分解点285 ℃.-59°(ピリジン).アグリコンはソラニジン,糖はD-ガラクトース,D-グルコース,L-ラムノースよりなる(図).原形質毒で,強力な溶血作用があり,頭痛,吐き気,胃炎などの中毒症状を起こすが,致命傷になることはまれである.農業用殺虫剤に用いられる.LD50 42 mg/kg(マウス,腹腔内).[CAS 20562-02-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…収穫後,損傷いも,病虫害いもを選別除去してから,ただちに日陰の涼しい所に広げて乾燥させる。 なお,いもを日光にあてると緑色になり,ソラニンsolanineというアルカロイド配糖体が形成される。これは苦みがあり多量に食べると中毒を起こす。…
…カラシナなどアブラナ科の植物は体内でゴイトリンを形成し,甲状腺でのヨウ素の取込みを阻害して甲状腺腫多発の原因となる。こうした例や発芽によってソラニンを形成して有毒化するジャガイモの例を含めると,有毒植物の種類と範囲は複雑かつ広範となるが,社会の形態や食性の変化によって有毒植物の認識は変化する。
[皮膚炎をおこす有毒植物]
接触によって皮膚炎をおこす植物も多い。…
※「ソラニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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