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タコノキ

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百科事典マイペディアの解説

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

タコノキ【Pandanus boninensis Weber】

タコノキ科の木本性単子葉植物小笠原諸島特産。茎はまばらに二叉(にさ)状に分枝し,枝端部に線形で長さ1mになる葉をらせん状に密集してつける。茎の基部近くから太く分枝しない気根を放射状に出し,地面に至り,あたかもタコが足を伸ばしたように見えるのでタコノキの名がある。温室の観賞用植物としても栽培される。同属のアダン南西諸島から太平洋域の島々の海岸に広く分布する。【堀田 満】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タコノキ
たこのき / 蛸木
[学]Pandanus boninensis Warb.

タコノキ科の常緑樹。小笠原(おがさわら)諸島特産で、茎の途中から多数の気根を伸ばし、茎を支える。太い気根がタコの脚(あし)のようにみえるので名がついた。雌雄異株。雌株は長さ約20センチメートルのパイナップル状の果実をつけ、成熟すると橙黄(とうこう)色になり、種子は食用とする。
 タコノキ(パンダナス)属はアジア、アフリカ、ヨーロッパの熱帯から亜熱帯に広く分布し、250~650種あるといわれる。見分けがむずかしく、いろいろな種類を総称してタコノキとよぶことが多い。アダンP. tectorius Solad. var. tectoriusはタコノキより葉幅が広く、長さは1.5メートルに達し、縁(へり)と裏面の中央脈に短く鋭い刺(とげ)を密生する。刺のまったくないトゲナシアダンもある。沖縄以南の熱帯アジアに広く分布する。ビョウタコノキP. utilis Boryはマダガスカル原産。葉は螺旋(らせん)状に美しくつき観賞温室に植えられる。シマタコノキP. veitchii hort. Veitch ex Mast. et Mooreは葉の縁に白斑(はくはん)が入って美しく、小苗を鉢栽培する。刺のない園芸品種もある。ドゥビウスP. dubius K. Spreng.は葉幅が広くて短く、刺は少ない。小鉢づくりにしても草姿がよい。熱帯地方では黄斑が美しく、刺のないサンデリP. sanderi hort. Sander ex M. T. Mast.が庭園でよく栽培される。
 本属植物は高温性で、15℃以上が好ましく、一般家庭での栽培はむずかしい。風と塩に強いので、防風用として海岸線によく植えられる。葉は帽子、マットなどを編む材料として用いられる。[高林成年]

文化史

タコノキの類は太平洋上の島々では屋根や壁や床材、また、籠(かご)や帽子に利用され、種子の仁は食用にされる。台湾の蘭嶼(らんしょ)のヤミ族は栽培品種をもち、果肉を果物として食べる。タコノキは気根の状態をタコの足に見立てた命名だが、沖縄ではその1種P. tectorius Sol. (=P. odoratissimus L. f.)をアダンとよぶ。アダンの名はフィリピンからマレーシアにかけての呼び名のパンダンpandanの頭子音pが省略された音である。さらに薩摩(さつま)(鹿児島県)方言エランは、藤田安二によるとニコバル諸島のレランleramと関連するといい(『生物科学』第26巻1号)、南方との交流を物語る。平賀源内(ひらがげんない)の『物類品隲(ぶつるいひんしつ)』(1763)の盧会(ろかい)(アロエ)の解説中に、近世琉球より来所のトウアダンの形態に似るとあり、江戸時代、本土にももたらされたことが知れる。[湯浅浩史]

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世界大百科事典内のタコノキの言及

【アダン】より

…【堀田 満】。。…

【アダン】より

…熱帯の海岸に広く分布する木本性タコノキ科の植物(イラスト)。アダンの名は琉球の現地名にもとづく。…

※「タコノキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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