ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タテゴトアザラシ」の意味・わかりやすい解説
タテゴトアザラシ
Phoca groenlandica; harp seal
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鰭脚(ききやく)目アザラシ科の哺乳類。北大西洋に分布する中型アザラシ。背中に竪琴状の模様があるのでこの名がある。北大西洋の高緯度海域に分布し,グリーンランド周辺,ニューファンドランド,ハドソン湾,バフィン島周辺が分布の中心なので,グリーンランドアザラシGreenland sealとも呼ばれる。夏に北方に,冬に海氷の発達とともに繁殖海域に南下し,春に海氷上で繁殖する。雄,雌とも体長1.8m,体重180kgに達する。体色模様は特徴的で,頭部が黒く,また背部に半円状の黒色バンドが見られる。雌,幼獣には明りょうな模様はない。雄と雌で体色が異なるのは北太平洋のクラカケアザラシと本種のみである。食性は魚食中心で,ニシン,タラなどを捕食する。白い毛の新生子を中心に毛皮,脂肪を目的に捕獲活動が行われている。
執筆者:内藤 靖彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アザラシ科に属する海獣。雄の成体の体長約1.8メートル、体重約180キログラムで、雌は雄よりやや小さい。雄の体色は白色ないし淡褐色で、顔面は濃褐色、背部に褐色の模様がある。雌はそれより白っぽい。生まれた子は全身白色の毛で覆われる。北極海から北大西洋の北部に分布し、ときにイギリス、西ヨーロッパに来遊する。現在でも130万~230万頭が生息し、年間約17万頭が捕獲されている。
[西脇昌治]
出典 小学館の図鑑NEO[新版]動物小学館の図鑑NEO[新版]動物について 情報
…南半球では種分化を促す陸地の障壁が北半球ほど複雑でないため種類が少ない。北半球では,北太平洋にクラカケアザラシ(イラスト),アゴヒゲアザラシ,ゴマフアザラシ(イラスト)の3種,北大西洋にハイイロアザラシ(イラスト),ズキンアザラシ,タテゴトアザラシ(イラスト)の3種,両方にワモンアザラシ(イラスト),ゼニガタアザラシ(イラスト)の2種が分布する。北半球の低緯度地方にはモンクアザラシ類3種とキタゾウアザラシが分布し,カスピ海やバイカル湖にもワモンアザラシ類2種が分布する。…
…ラコダはオットセイの毛を3mmくらいに刈りこんだもので,あずき色の優雅なつやをもつ。ハープシール(タテゴトアザラシの毛皮)は良質で数量も多く,重要な毛皮の一つ。アザラシの生まれたての幼獣の毛皮はホワイトコート(日本ではフケフケと呼ばれる)といい,白くて長い毛が珍重される。…
※「タテゴトアザラシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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