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ダンピング症候群 ダンピングしょうこうぐんdumping syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダンピング症候群
ダンピングしょうこうぐん
dumping syndrome

胃切除を受けた人が,食事後に起すことのある吐き気,嘔吐めまい脱力感発汗心悸亢進などの症候群。食後 20~30分で起る早期症状と,2~3時間後に起る後期症状とがある。主因は,食物の急速な小腸内への移動と,それに伴う生理的,生化学的な変調といわれている。対策としては,食餌療法トランキライザアトロピン,バンサイン (臭化ブチルスコポラミン) などの投薬,ブドウ糖注射,人によっては希塩酸液や重曹が有効なこともある。

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デジタル大辞泉の解説

ダンピング‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【ダンピング症候群】

胃を手術で切除した患者の食後に起こる悪心(おしん)・嘔吐(おうと)・脱力感・動悸(どうき)・発汗などの一連の症状。食物が急速に小腸に移動することによる。

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百科事典マイペディアの解説

ダンピング症候群【ダンピングしょうこうぐん】

胃切除後症候群

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栄養・生化学辞典の解説

ダンピング症候群

 胃切除後症候群ともいう.胃の手術後食事に関連して起こる一群の症候.食後に冷汗,めまい,動悸などを訴える.ダンピング症候群を胃切除後症候群の一つとする場合もある.

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世界大百科事典 第2版の解説

ダンピングしょうこうぐん【ダンピング症候群 dumping syndrome】

胃切除の手術を受けた後におこる胃切後遺症の一つ。食後,心窩部(しんかぶ)(みぞおち)膨満感,圧迫感,悪心,嘔吐などの腹部症状と,脱力感,めまい,発汗,心悸亢進などの循環失調症状を伴う一連の症候群である。食事後,切除されて小さくなった胃から小腸内への排出が急速な場合(これを墜落的排出という)におこりやすい。原因として,小腸壁に対する化学的な刺激による自律神経反射と,さらに急速な浸透圧の変化による循環血液量の減少などがあげられている。

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大辞林 第三版の解説

ダンピングしょうこうぐん【ダンピング症候群】

胃切除手術を受けた患者の食後30分後に起こる悪心・嘔吐・圧迫感・脱力感・めまいなどの一連の症状。食物が急速に小腸に移行するために生ずる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダンピング症候群
だんぴんぐしょうこうぐん

胃切除後症候群の一つで、胃切除を受けた患者の摂取食物が、小腸内へ墜落的排出をすることによっておこる。[編集部]

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世界大百科事典内のダンピング症候群の言及

【胃切除】より

…胃切除後は,胃が小さく,あるいはまったくなくなるので,種々の脱落症状(ある臓器の一部あるいは全部を除去したとき,その臓器の機能の欠如によって起こる症状)が起こってくる。最も厄介なのは食事後に起こる,めまい,冷汗,心悸亢進などを主体とするダンピング症候群である。そのほか,胃が小さいために食事が十分にとれない小胃症状,アルカリ性の腸液が食道に逆流して起こる逆流性食道炎,つなぎめの潰瘍の再発である吻合(ふんごう)部潰瘍,手術後の貧血などの合併症や後遺症がある。…

※「ダンピング症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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