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チタン鉄鉱 チタンてっこうilmenite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チタン鉄鉱
チタンてっこう
ilmenite

イルメナイトともいう。チタンを含む鉄鉱物。 FeTiO3 。三方晶系。比重 4.70~4.78,硬度5~6。亜金属光沢の黒色であるが,反射顕微鏡下では褐灰色を呈し,弱い多色性と異方性が認められる。ゲーキライトおよびパイロファナイトとの間に連続固溶体を,赤鉄鉱との間に部分固溶体を形成する。火成岩の副成分鉱物として広く分布するが,塩基性岩の特に斜長岩に濃集して鉱床をつくることが多い。

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百科事典マイペディアの解説

チタン鉄鉱【チタンてっこう】

チタンの主要な鉱石鉱物。組成はFeTiO3。亜金属光沢,鉄黒色で不透明。六方晶系。厚板状で鋭い菱(りょう)面体を示し,ときに葉片状,粒状で産する。硬度5〜6,比重4.72。
→関連項目チタン(元素)

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世界大百科事典 第2版の解説

チタンてっこう【チタン鉄鉱 ilmenite】

チタンの最も重要な鉱石。化学組成FeTiO3。六方晶系。厚板状ないし薄片状。鉄黒色,金属ないし亜金属光沢。モース硬度5~6。比重4.72。条痕は黒色。チタン鉄鉱は種々の火成岩や変成岩中に少量含まれ,塩基性深成岩中に比較的多量に含まれている。チタン鉱床はそのほとんどがジルコン,モナザイトスズ石を伴うチタン鉄鉱あるいはルチルの砂鉱床で,アメリカ,インド,マレーシアなどに知られている。また,斜長岩に伴うチタン鉄鉱‐磁鉄鉱鉱床はカナダ,アメリカなどに分布している。

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大辞林 第三版の解説

チタンてっこう【チタン鉄鉱】

チタンと鉄の酸化物鉱物。六方晶系。黒色で金属光沢をもつ。イルメナイト。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チタン鉄鉱
ちたんてっこう
ilmenite

チタンの鉱石鉱物の一つ。鉱石として利用できるものは、正マグマ性鉱床漂砂鉱床砂鉄)中に産し、磁鉄鉱と密接に共存する。ほかに塩基性岩~花崗(かこう)岩質ペグマタイト、中~高温熱水鉱床中に産するほか、各種火成岩、変成岩中に少量成分として産する。月面に産する高Ti玄武岩のTiO2量の大部分はチタン鉄鉱による。自形は六角板状。日本では、大阪府茨木市銭原(ぜにはら)で径10センチメートルを超えるものを産した。花崗岩質ペグマタイト中のものはマンガンを含み、キンバレー岩や月面岩石中のものはマグネシウムを含むものが多い。[加藤 昭]

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