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チャオプラヤー川 チャオプラヤーがわMae Nam Chao Phraya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チャオプラヤー川
チャオプラヤーがわ
Mae Nam Chao Phraya

タイ中央部を縦断するタイ最大の河川。全長 365km以上に及ぶ。流域面積は 16万79km2。チャオプラヤーは最高位の官爵を意味し,また「川」を意味する「メナム」とも呼ばれる。ピン川ナーン川ナコンサワン付近で合流してチャオプラヤー川になり,国の中心部をなす広大な沖積平野を形成してタイ湾に注ぐ。平野は低平で,河口とナコンサワン付近との比高は 24mしかない。ナコンチャイシー川,ノイ川,ロッブリー川など多数の分流があり,それらを結ぶ運河網が発達。雨季に氾濫水を利用してイネの浮き栽培が行なわれ,メコン川デルタ,エイヤーワディ川デルタと並ぶ東南アジアの穀倉地帯を形成。交通路としても重要で,特に米の集散と北部山地チーク材の搬出に利用される。19世紀以降は下流で東方のバングパコン川,西方のスパン川との間に運河が盛んに開削され,交通と灌漑に利用されてきた。1969年には灌漑排水の整備を目的とする大チャオプラヤー計画が 20年の歳月をかけて完成した。下流にはバンコクが立地する。

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デジタル大辞泉の解説

チャオプラヤー‐がわ〔‐がは〕【チャオプラヤー川】

タイ中部を貫流する川。北部の山地に源を発し、タイランド湾シャム湾)に注ぐ。全長1200キロ。上流域の山地はチーク材の産地、下流域は穀倉地帯。河口近くにバンコクがある。メナム‐チャオプラヤー。メナム川

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チャオプラヤー川
ちゃおぷらやーがわ
Menam Chaophraya

タイ中部を流れる同国最大の川。通称メナム川(「メナム」はタイ語で川の意)。北部の山岳地帯に源を発するワン川を支流にもつピン川と、ヨム川を支流にもつナン川が、ナコン・サワンで合流してチャオプラヤー川となり、南下してチャイナート以南でチン川などを分流して本流とともにチャオプラヤー・デルタを形成しつつタイランド湾に注ぐ。全長1200キロメートル。全流域が造陸帯に属し、山地は標高1300メートルほどで一般に緩傾斜である。ピン川流域にはチエンマイ盆地がある。チャイナートまでの中流は東西を山地に囲まれる。下流のチャオプラヤー・デルタは、無数の水路が通じ、タイ最大の穀倉地帯となっている。本流に沿って古都アユタヤや首都バンコクがある。河口より85キロメートルまでは平均水深が10メートル、もっとも深い所は21メートルもあり、勾配(こうばい)は1000分の0.01でほとんど水平に近い。このため古くから河川交通が盛んである。また灌漑(かんがい)を目的とするチャイナート・ダムの建設などチャオプラヤー総合開発計画が進められている。[大矢雅彦]

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