コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

テオグニス Theognis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テオグニス
Theognis

前 540年頃活躍のギリシアのエレゲイア詩人。メガラ貴族の家に生れ,当時の貴族と民衆の政争の犠牲になって富も地位も失い,亡命生活をおくった。彼の名を冠して現存する詩集2巻 1382行はこの抗争の変遷を反映している。その教訓的内容と貴族主義に教育的価値を認められて,のちに広く普及し,彼の名のもとに金言名句が集められたらしい。またチュルタイオス,ミムネルモス,ソロンら先人の作も混入しているために,どれが彼の真作かを決めることは困難である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

テオグニス

前6世紀末から前5世紀前半のギリシア詩人。メガラの出身。政争に巻きこまれて放浪。エレゲイア詩形(エレジー)による教訓詩を多く書いたが,現存の彼の詩集には他人の作も混入する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

テオグニス【Theognis】

古代ギリシアの詩人。生没年不詳。前6世紀末から前5世紀前半の人で,出身地はギリシア本土(別伝ではシチリア島)のメガラと伝えられる。その名のもとに総計約1400行の,エレゲイア詩型の短詩が〈詩集〉の体裁で伝存しているが,その中で実際にテオグニスの作に成るものはおそらく最初の約250行のみで,他は彼以外のエレゲイア詩人たちの作品と目されるものが多数混入している。最後の約150行は,同性間の恋愛を歌う短詩集となっている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

テオグニス【Theognis】

紀元前六世紀半ば頃に活躍した古代ギリシャの詩人。約一四〇〇行の詩集が伝存。若い友キュルノスに寄せた訓戒の詩で、格言詩・酒宴歌・恋の歌などを含み当時の貴族と民衆間の政争を反映。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テオグニス
ておぐにす
Theognis

生没年不詳。古代ギリシアの詩人。紀元前540年ごろの人。生国メガラの貴族。貴族と平民の政治的争いのため、国外に逃れた。エレゲイア詩型による1389行の教訓詩が伝わるが、ソロンなど他人の詩の混入が数多く認められ、真作部分について論議がある。貴族のあるべき姿について教訓を与え、貴族としての立場から社会的不公平などを訴える彼の詩は前5世紀アテナイの貴族社会にもてはやされた。[廣川洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のテオグニスの言及

【ギリシア文学】より

…かろうじてエレゲイア形式の随想表白や墓碑詩,エピグラム,酒宴歌(スコリオン)などが,受け継がれる。通称《テオグニス詩集》として今日伝わるものは,詩人テオグニスの作品を中核として,後世に至るまでのエレゲイア詩を集輯して生まれたものである。
【IIIアテナイ文学の時代】

[劇文学と散文体文学の隆盛]
 叙事詩と抒情詩という2本の大道を進んできたギリシア文学の歩みは,ペルシア戦争を境として大きく変容する。…

※「テオグニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

テオグニスの関連キーワードニーチェ(年譜)ギリシア文学ペシミズム格言詩訓戒

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android