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ディプロドクス Diplodocus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディプロドクス
Diplodocus

ジュラ紀後期の北アメリカに生息していた爬虫類竜盤目竜脚亜目ディプロドクス科に属する四脚歩行の大型草食恐竜。かつては入江の水中や沼沢地を好んだといわれていた。体長 26m,体高 4mに及ぶ。外鼻孔は1つに結合して頭骨頂点に大きな中央孔をなす。鉛筆状の歯が熊手のように顎の前部にだけ発達しており,首を伸ばして高木の芽を食べるに好都合であったといわれる。首には骨が 15個もあり屈曲自在であった。脊柱胴部も 15個の椎骨から成るが,尾椎は 80個以上もあって,むちの先のようになった尾は,防御用武器として使われたらしい。骨格は陸上,水中いずれの生活にも適している。重い肢の骨の端がざらざらしているのは関節で,それらが厚い軟骨におおわれていたことを示す。頭も脳も体の大きさに比し,極端に小さい。

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百科事典マイペディアの解説

ディプロドクス

ジュラ紀後期の草食恐竜。四脚歩行で体長約30m,体重約10tと推定される。陸生アパトサウルスほど重くはないが,体長は恐竜の中でも最大。長い首と尾をもち,頭部は小さく,鼻孔が頭頂近くにあり,歯は貧弱。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ディプロドクス

ジュラ期後期に生息した竜盤類竜脚形類の草食恐竜。全長約30メートル。長い首を持ち、四脚歩行する最大級の恐竜。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ディプロドクス
でぃぷろどくす
diplodocs
[学]Diplodocus longus

竜盤目竜脚形類(亜目)竜脚類(下目)ネオサウロポッド類Neosauropoda(新竜脚類)ディプロドクス上科Diplodocoideaディプロドクス科Diplodocidaeに属する恐竜。北アメリカ西部のジュラ紀後期、約1億5570万年~1億4550万年前の地層から産出した大形草食恐竜で、全長約27メートル。しかし体重は意外に軽く、ある推測では10トン余りであったとされる。その理由は、脊椎(せきつい)の構造が軽量化されていたことによる。椎骨が深くえぐれて、ほとんど空洞化していたのである。しかし残された骨質の支柱部分は、この恐竜の巨体を支えるのに十分なほど強固であった。頭骨は高さが低く、くちばしが前方に長く伸び、頭頂部の鼻孔は目の上に位置し、上方に開いている。あごの前方だけに、鉛筆状の小さな歯が並んでいる。頸(くび)と尾が長く、尾の後半は鞭(むち)のように細長い。尾の後端は単に棹(さお)状で、神経弓(椎骨の一部で、椎体両側から上方へ1対突き出し脊髄(せきずい)を囲み、その上で癒合している)もなく、靭帯(じんたい)や腱(けん)の付着点もない。椎骨の数は、頸椎(けいつい)が15~16、胴椎10、仙椎5、尾椎80以上で合計110個以上となる。後方の頸椎や胴椎の棘(きょく)突起は2分岐して深いV字谷をつくる。この切れ込み部分には、吊橋(つりばし)のケーブルに相当するように、生前は靭帯や腱が通っていた。ディプロドクス科の特徴のもう一つは、尾の中央部分の血道弓(けつどうきゅう)(椎体から下方へ1対突き出ている突起で、血管を囲む)が、ほかのほとんどの竜脚類とは違って、下端が前後方向に伸びて、くぼんだ骨を形成し、二つの梁(はり)のようにみえることである。これは、尾が地面に押し付けられたときに、血管などを保護するためのものではないかといわれる。ディプロドクスは、恐竜のなかで体長が最大級の種類であるが、胴は比較的短い。尾の先端が鞭状で長いのは、防御に使われたためといわれる。ディプロドクスの歯は食物をかみ切るのには適しておらず、櫛(くし)のようにして葉をむしりとったと考えられている。歯にはすり減った咬耗(こうもう)のあとがあり、上下の歯をこすり合わせたとみられる。上顎(じょうがく)に対し、下顎を前後に滑らせることができたらしい。摂餌(せつじ)のときは口先をほぼ真下に向けると鼻孔が前方に開くことになり、内耳の構造とも矛盾しないといわれる。普通の姿勢は、頸椎を胴椎の延長方向と考えるのが自然であろう。頸椎の関節突起間の自由度を調べると、頸を持ち上げられる範囲は地上4メートルまでに限られていたらしい。[小畠郁生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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