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ディーツゲン ディーツゲンDietzgen, Joseph

5件 の用語解説(ディーツゲンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディーツゲン
Dietzgen, Joseph

[生]1828.12.9. ケルン近郊ブランケンベルク
[没]1888.4.15. シカゴ
ドイツの社会主義者。皮なめし業を営むかたわら,独学で哲学を研究,カント,フォイエルバハの影響を受けてマルクス,エンゲルスとは独立に唯物史観 (→史的唯物論 ) に到達した。 1848年の三月革命ののちアメリカに亡命,次いで 63~69年ロシアに滞在,69年帰国したが,のち再度アメリカに渡った。彼は最初の著書『人間の頭脳労働の本質』 Das Wesen der menschlichen Kopfarbeit (1869) で思考は脳髄の所産にほかならず,認識とは個別的なものから一般的なものへの発展であることを説いた。ほかに『哲学の果実』 Das Arquisit der Philosophie (87) ,『社会民主主義における宗教』 Die Religion der Sozialdemokratie (95) などの著作がある。

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デジタル大辞泉の解説

ディーツゲン(Joseph Dietzgen)

[1828~1888]ドイツの哲学者・社会主義者。1848年の三月革命に参加。マルクスらとは独立に弁証法唯物論に達した。著「人間の頭脳活動の本質」など。

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百科事典マイペディアの解説

ディーツゲン

ドイツの哲学者,社会主義者。皮革職人で,独学でマルクス=エンゲルス弁証法的唯物論に近い思想に到達した。著書《人間の頭脳活動の本質》(1869年),《哲学の果実》(1887年)等。

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世界大百科事典 第2版の解説

ディーツゲン【Joseph Dietzgen】

1828‐88
ドイツの社会主義者。皮革職人。アメリカで生活したり,ロシア(ペテルブルグ)で職工長を務めたりしながら独学,マルクス,エンゲルスとは独立に一種の〈唯物弁証法〉を築いた。《人間の頭脳活動の本質》(1869),《一社会主義者の認識論の領域への征入》(1887),《哲学の実果》(1887)などの著作がある。【広松 渉】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ディーツゲン
でぃーつげん
Joseph Dietzgen
(1828―1888)

ドイツの哲学者、社会主義者。なめし革工の仕事のかたわら哲学を独学する。1848年の三月革命に参加して以来、社会主義運動に携わる。反動期にはアメリカへ亡命、のちにはロシアにも行き、最後はシカゴで没した。形而上(けいじじょう)学を否定して認識論を哲学の本務とする。事物は相互に作用しあって流動的に発展すること、すべてのものは一なる無限の自然に帰し、それゆえ存在するものの間の区別は相対的、もしくは程度の差でしかないこと、思考は脳髄の所産であり、認識は個別から普遍への発展であることなどを説いた。マルクスらとは独立に唯物論的弁証法の立場に達したとするエンゲルスの評価は、多分に政治的配慮によるものであり、実情は具体的な分析を抜きにして粗雑な比喩(ひゆ)ですます素朴な自然一元論である。主著に『人間の頭脳活動の本質』(1869)、『哲学の実果』(1887)、『一社会主義者による認識論概観』(1887。邦訳『マルキシズム認識論』)などがある。[藤澤賢一郎]
『小松摂郎訳『人間の頭脳活動の本質』(岩波文庫) ▽山川均訳『哲学の実果』(大和書房・覆刻版改造文庫) ▽石川準十郎訳『マルキシズム認識論』(大和書房・覆刻版改造文庫) ▽レーニン著、佐野文夫訳『唯物論と経験批判論』(岩波文庫)』

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