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デ・クーニング De Kooning, Willem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デ・クーニング
De Kooning, Willem

[生]1904.4.24. ロッテルダム
[没]1997.3.19. ニューヨーク,イーストハンプトン
オランダ生れのアメリカの画家。抽象表現主義の代表的画家の一人で,アメリカの抽象絵画の形成に主導的役割を果す。ロッテルダム,ブリュッセルで絵を学び,1926年よりアメリカに定住。 1920年代後半より A.ゴーキーと交友,1930年代はピカソシュルレアリスムの影響による作品を制作した。 48年ニューヨークで抽象表現による作品で最初の個展を開いた。 50~55年には『女I』 (1950~52,ニューヨーク近代美術館) をはじめとする『女』のシリーズで女の形態を分断,変形し,その激しい表現が物議をかもした。 89年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。

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百科事典マイペディアの解説

デ・クーニング

米国の画家。抽象表現主義を代表する一人。オランダのロッテルダム生れ。一時デ・ステイルの運動と接触をもつ。1926年米国に移住し,ゴーキーと知り合い,ともにピカソの刺激を受けた。
→関連項目フランケンサーラーローゼンバーグ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デ・クーニング
でくーにんぐ
Willem de Kooning
(1904―1997)

アメリカの画家。オランダのロッテルダムに生まれ、商業デザインの仕事をする。またロッテルダム・アカデミーの夜間部に学ぶ。1926年アメリカに密航。塗装工、大工などで生計をたてながら絵を描く。1929年よりゴーキーと親交を結び共同生活を送る。1930年代以降、ピカソやシュルレアリスムの影響を受けて半具象的なイメージの絵画を制作するが、40年代の後半になると激しいタッチによりそのイメージがほとんど溶解した独自の作風に至る。この時期の代表作として『発掘』(1950)があげられる。しかし対象表現が放棄されたのではなく、50年代からふたたびイメージを復活させ、デフォルメされた醜悪な女性を描く高名な女性のシリーズに着手、その代表作に『女性』(1950~52)がある。以後、イメージを消滅させたり、あるいは出現させたりする作品を円熟した筆さばきによって描き続けた。1969年からはブロンズによる形状の定かでない人体彫刻を制作した。その旺盛(おうせい)な創作活動は80歳代まで持続したが、最晩年はアルツハイマー病に苦しんだ。1994年から95年にかけて大回顧展がワシントンDCやニューヨークなどで開催された。[藤枝晃雄・小西信之]
『ハリー・F・ゴーグ著、桑原住雄・斉藤泰嘉訳『モダン・マスターズ・シリーズ ウィレム・デ・クーニング』(1989・美術出版社) ▽『現代美術第5巻 デ・クーニング』(1993・講談社) ▽木島俊介著『アメリカ現代美術の25人』(1995・集英社)』

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