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トレーサー とれーさー

9件 の用語解説(トレーサーの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

トレーサー

プログラムが実行した命令の順に、命令の内容と実行結果を出力するためのツールプログラムデバッグ時に用いられる。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
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デジタル大辞泉の解説

トレーサー(tracer)

ある物質の移動や変化を追跡するために、目印として添加される物質。フルオレセインなどの色素や、放射性同位体などが用いられる。追跡子。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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百科事典マイペディアの解説

トレーサー

同位体は基本的に同一の化学的性質をもつので,質量差や放射能で識別できる特定の同位体を混入しそれを追跡traceすれば,それが属する元素全体の行動がわかる。この目的に用いる同位体をトレーサーという。
→関連項目原子力トリチウムヘベシー放射化学

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とっさの日本語便利帳の解説

トレーサー

専門家が作った図面の下書きを、トレース図面に清書する仕事。設計部門や建設、デザイン会社などで活躍する。トレーシングペーパーや布などに書き起こ(トレース)していく、根気と技術の要る仕事。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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栄養・生化学辞典の解説

トレーサー

 種々の物質の挙動を調べるために使う物質.化学では同位元素を含む同一の化合物を使うことが多い.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

トレーサー【tracer】

ある現象や過程で,対象とする物質の挙動を追跡する目的で加える物質をトレーサーという。追跡子と呼ばれることもある。トレーサーは,追跡しようとする対象物質とまったく同じ挙動をすること,および追跡の過程で検出が容易であることが必要である。このため放射性同位体が利用されることが多く,放射性トレーサーといわれる。一方,安定同位体をトレーサーとして使用することもあり,この場合は安定同位体トレーサーと呼ばれる。大量の放射性トレーサー使用を必要とする場合には,放射線障害防止のため実験が困難となり危険も伴うので,安定同位体をトレーサーとして使用し,実験中にトレーサーを含む試料を採取した後,これを放射化してトレーサー量を決定する場合があり,アクチバブル・トレーサーと呼ばれる。

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大辞林 第三版の解説

トレーサー【tracer】

ある元素や化合物の、生物体内などでの行動を追跡するために用いられる物質。放射性同位体を人工的に含ませた化合物が用いられることが多い。追跡子。標識。
トレースをする人。写図者。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トレーサー
トレーサー
tracer

追跡子。物質や生体の中で,特定の元素または化合物が移動する経路や,移動に要する時間などを調べるために用いる標識のついた元素または化合物。トレーサーによって調査対象が乱されないことが必要であるが,放射性同位元素 (RI) は微量でも検出できるため,トレーサーといえば放射性同位元素を混ぜた試薬をさすことが多い。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トレーサー
とれーさー
tracer

対象となる物質の行動や分布状態、化学反応の過程を追跡するために目印として外部から加える物質。追跡子ともよばれる。二つの湖が地下でつながっているかどうかを調査する目的で、一方の湖に緑色の蛍光色素の一種であるフルオレセインを投入し、一定時間後に他方の湖に緑色の着色が現れることによって調べた例が、化学物質をトレーサーとして使用した最初とされている。しかし、現在ではラジオ・アイソトープradioisotope(略称RI。放射性同位体ともいう)がトレーサーとして広く利用されている。その理由は、対象となる物質中のある元素をRIで置換すれば、目印となる物質が当該物質とまったく同様に行動することが期待でき、かつRIから放出される放射線は高感度で容易に測定可能だからである。放射性トレーサーの利用は、第二次世界大戦後、原子炉と加速器によって多種多様なRIが大量に生産できるようになり、理工学、農学、生物学、薬学、医学などのあらゆる研究分野で急速に拡大していった。
 同位体は当該元素と原子番号が等しいために物理化学的に同様に挙動することが期待できるとはいえ、両者の質量の違いにより微妙に挙動に差がみられることがある。この差を「同位体効果」という。同位体効果は原子番号の大きな元素よりも原子番号の小さな元素で顕著に現れる。たとえば水素は安定同位体の水素1(プロチウム。記号H、天然同位体存在比99.9885%)と水素2(ジュウテリウム。同D、同0.0115%)で構成されるが、RIの水素3(トリチウム。同T、半減期12.32年)は水素1の3倍も大きな質量を有する。このため同じ水分子でも、軽水(H2O、分子量およそ18)と重水(HDO、分子量およそ19)とトリチウム水(HTO、分子量およそ20)では、沸点などに微妙な差が現れる。軽い元素についてのトレーサー利用では同位体効果に注意する必要があるが、軽い元素を除く通常のトレーサー利用においては、同位体効果は無視できると考えてよい。適当なRIが得られない場合は、トレーサーとして安定同位体を用い、質量分析計などで測定し追跡することもある。トレーサーは、物質の物理的な挙動や分布状態を追跡する場合には物理的トレーサー、化学反応の過程を追跡する場合は化学的トレーサーとよばれることもある。
 RIを実験室ではなく野外で使用することは、環境汚染につながりかねず、通常はなかなかむずかしい。このような場合にはアクチバブルトレーサー法を用いるとよい。この方法は非RI、すなわち安定同位体をトレーサーとして用い、対象物から採取した安定同位体を放射化分析(高感度の元素分析方法の一種で、安定同位体を核反応によりRIに変え、その放射線を測定することにより、もとの安定同位体の種類と量を求める方法)することによりその量を求め、対象物の挙動を追跡するものである。たとえばアクチバブルトレーサー法の有名な例としてサケの回遊調査がある。これは天然に微少量しか存在しない元素ユウロピウムを餌(えさ)に混ぜてサケの稚魚に与えると、摂取されたユウロピウムが鱗(うろこ)に濃縮されることを利用するものである。この稚魚を川に放流し、数年後に海洋や川に遡上(そじょう)するサケの成魚を捕獲して鱗を放射化分析することにより、サケが海洋でどのように回遊し、どの程度の割合で放流したもとの川に戻ってくるかを調査する。
 動植物の研究ではRIで標識された標識化合物を用いて機能や代謝を調べたり、臓器・組織内での分布状態を調べたりと、RIはトレーサーとして多用されている。また核医学的診断においても、テクネチウム99m(半減期6.02時間。mは核エネルギーが励起(れいき)状態にあることを表す)、ヨウ素131(同8.02日)、フッ素18(同109.8分)などで標識された体内診断用放射性医薬品とよばれる標識化合物がトレーサーとして広く利用されている。[野口邦和]

医学

医学分野の利用については、試料測定(in vitro検査)と生体測定(in vivo検査)とに大別される。
 試料測定では生体へのトレーサーの投与は必要なく、血液・尿などが試料となる。トレーサーを標識した測定目的の物質が入った試験管に試料を入れ、標識物質と非標識物質を競合させ、放射免疫測定法、競合的タンパク結合分析法、アイソトープ希釈法などを利用し、放射能の測定により試料中の目的物質を測定ないし定量するものである。測定可能の物質としては、種々のホルモン、アンギオテンシン、オーストラリア抗原・抗体、ビタミンB12、コレステロールなど多岐にわたっている。また、新しい物質の測定法も開発中である。試料測定は、他の方法と比較して感度が高く、多数の試料を短時間に測定できる利点がある。
 生体測定は、ある特定の臓器に集まる物質にRIトレーサーを標識した放射性医薬品を生体に投与し、トレーサーより放出されるγ(ガンマ)線を体外で検出し、臓器の形・大きさ、病変の有無を診断するものである。検査が可能となる臓器は、脳、甲状腺(せん)、唾液(だえき)腺、肺、肝臓、脾(ひ)臓、胆道、膵(すい)臓、腎(じん)臓、副腎、骨、骨髄、心臓、大血管など、ほとんどの臓器がその対象となる。生体測定では、放射性医薬品の静脈注射のみで非侵襲的に検査ができ、得られる画像も超音波検査、X線CTとほぼ同程度であり、診断的価値が高い。[西川潤一]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のトレーサーの言及

【指示薬】より

… このほか広義の指示薬としては,物質の挙動を追跡するために加えられる放射性同位体や温度を色の変化で示す化合物が挙げられる。前者を放射性指示薬またはトレーサーといい,後者をサーモカラーとよぶ。リトマスなど液性によって変色する物質の存在は古くから知られていたが,指示薬を最初に系統だって記述したのはR.ボイル(1664)とされている。…

【同位体】より


[同位体の利用]
 各種の利用法があるが,おもなものを挙げる。(1)トレーサー 同位体トレーサーは,目的とする元素と化学的・物理学的・生物学的性質が同じであり,同位体効果があるだけというのが特徴である。これによって複雑な化学変化や生物学的変化を追究することができる。…

※「トレーサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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