翻訳|toaster
トーストを焼く電気器具。種類としては、焼き上がるとパンが飛び上がるポップアップ型、側蓋(がわぶた)を開閉することでパンの表裏を反転して焼くターンオーバー型、自動送り装置をもったウォーキング型などがある。もっとも多く使われているポップアップ型は、上面にパン投入口が二つあり、これを両側から挟むように取り付けられた三枚の発熱体で二枚のパンの両面を同時に焼くことができる。またこの方式は、あらかじめ好みの焼けぐあいにダイヤルなどであわせておくと、自動装置(タイマー方式とバイメタル方式がある)により、その状態になるとパンが飛び上がり、電気回路も同時に切れる方式が一般的である。消費電力は600~800ワット程度。JIS(ジス)(日本工業規格)により種類・性能・構造・表示等が規定されている。
[石井寛夫]
食生活の変化に伴い、トースターのオーブン型ともいえるオーブントースターoven toasterが急速に普及している。切った食パンしか焼けなかった従来のトースターに比べ、パンの上にチーズなどの具(ぐ)をのせて焼くピザ風トーストや変形パン(ハンバーガーなど)、グラタンなど簡単なオーブン料理ができ用途が広い。箱状のオーブン室内の上下に発熱体があり、この間に調理物をのせる焼き網を置く構造になっている。調理のできあがりをチャイムで知らせ、電源を切るタイムスイッチがついているのが一般的である。
[石井寛夫]
パンをトーストにするための道具。欧米では,ストーブの上に置くラック式に代わって,1900年ころから電熱式が使われるようになった。日本には,21年にドイツから輸入されたのが最初で,30年には国産も開始された。初期のものは,中央の発熱体の両側にパンを置いて片面ずつ焼くもので,ターンオーバー型と称された。操作が簡単で,餅も焼けると重宝がられたが,パンを反転する手間を要した。アメリカでは,すでに1926年から,ポップアップ型やウォーキング型が製造されていたが,国内生産が始まったのは55年であった。パン食の普及にともない,生産台数も,56年に34万台であったのが,64年には200万台と増加した。65年にはオーブン型が発売され,利用範囲も広いことから,主流となってきた。
執筆者:徳村 薫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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