ネック[neck](読み)ネック

音楽用語ダス 「ネック[neck]」の解説

ネック[neck]

ギターなどのボディと一体になった、音程を決定する棹の部分。幅や厚さなどは様々で、一般的にクラシック・ギターは幅が広く、やや厚い。エレクトリック・ギターは幅が狭く、厚さや形状はギターによって違う。表面をフィンガー・ボードと呼び、ギターでは金属製のフレットが半音ごとに打ち込まれている。フレットレス・ベースなどにはフレットは打ち込まれていない。ボディに比べて細く、薄いので、弦の張力に耐えうる丈夫な素材、メイプル、マホガニー、ナトーなどが使用されている。エレクトリック・ギターなどには、ネックソリを修正するために、トラス・ロッドがネックの内部に埋め込まれているものがある。ボディとの接合方法は数種類あり、ギターの種類、サウンドによって使い分けられる。(1)セット・ネック:クラシック・ギターなどに見られる、ネックとボディを接着剤で接合する方法。(2)デタッチャブル・ネック:ネックボディを木ネジによって接合する。そのためネックの交換が可能である。(3)スルー・ネック:ネック材をボディ・エンドまで使用し、そのボディ部分を挟むようにボディ材を張り合わせる方法。(4)ワンピース・ネック:ボディからネックまで1枚の木材でできている。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android