横槍(読み)ヨコヤリ

デジタル大辞泉 「横槍」の意味・読み・例文・類語

よこ‐やり【横×槍】

2原義
第三者がわきから口を出して文句をつけること。容喙ようかい。「親族から横槍が入る」「他人横槍を入れる」
両軍が合戦中に、別の一隊側面から槍で突きかかること。
「東より東条近江守二千余人―に懸かりけるが」〈応仁記・二〉
[類語]邪魔妨害阻害そがい掣肘せいちゅう干渉障害支障障壁さわ邪魔だて水を差す水をかける足を引っ張る挫く弱める砕く削ぐ圧伏圧殺抑える妨げる遮る立ち塞がるせきとめる制止捕まえる握る挟む押しとどめるストップを掛ける封殺諫止阻む食い止める立ちはだかる遮断妨害阻止ブレーキが掛かる腰を折る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「横槍」の意味・読み・例文・類語

よこ‐やり【横槍・横鑓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 両軍が戦闘している時、横あいから別の一隊が槍で突きかかること。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. 人の談話仕事などに、横から口をさしはさんで邪魔をすること。また、そのような態度容喙(ようかい)
    1. [初出の実例]「『久しぶりで御自慢の詩吟を聞かして頂戴な』と美子嬢の横槍(ヨコヤリ)」(出典園遊会(1902)〈国木田独歩〉三)

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