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ハマボウフウ

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百科事典マイペディアの解説

ハマボウフウ

セリ科の多年草。日本全土,東アジアの海岸の砂地にはえる。根は黄色で深くのび,茎は短くて,高さ5〜10cm。葉は砂上に広がり,2回3出複葉で,厚く,光沢がある。夏,茎頂に複散形花序を出し,小さな白花を開く。
→関連項目海岸植物

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハマボウフウ
はまぼうふう / 浜防風
[学]Glehnia littoralis Fr. Schm.

セリ科の多年草。葉は1~2回3出複葉で、葉身は濃緑色で厚い。葉柄は赤みを帯びる。茎は初夏に約40センチメートルに伸び、複散形花序をつけ、白色の小花が密に開く。根はゴボウ状で、主根から多く分岐し、深く伸びる。東アジアの海岸に分布し、日本各地の海岸の砂浜にも自生する。若芽を刺身のつまとし、また、おひたしや和(あ)え物、漬物などにする。海岸に生え、野菜のようにして食用とするので、ヤオヤボウフウ(八百屋防風)ともいい、また葉柄が赤いのでサンゴナ(珊瑚菜)の名もある。野生品の利用もあるが、市販されているのは、栽培されたものが多くなっている。
 12~1月、あるいは3~4月に種子を播(ま)き、1夏株を育てる。秋に葉が枯れてから根株を掘り取り、仮植えしておき、11月ころから砂地の温床に植え込み、芽が10センチメートルに伸びたときに光を当て、葉柄の色を出してから収穫する。7~10日ごとに数回収穫できる。[星川清親]

薬用

日本では根を浜防風といい、中国産防風の代用品として漢方治療(感冒などの解熱、鎮痛薬)に用いるが、両者は種も薬能も異なっている。ハマボウフウは中国の海岸の砂地にも広く分布しており、その根を中国では北沙参(ほくしゃじん)と称して沙参(ツリガネニンジンの根)と同様に肺の熱をとり、鎮咳(ちんがい)、止渇作用があるとしている。これに対し防風は、ボウフウの根からとるもので、感冒のほか、関節痛、筋肉麻痺(まひ)などの治療に用いられる。[長沢元夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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