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ハンムラピ法典 ハンムラピほうてん

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大辞林 第三版の解説

ハンムラピほうてん【ハンムラピ法典】

ハンムラピがシュメール法を集大成して発布した成文法。本文二八二条。刑法は「目には目を、歯には歯を」の復讐法が原則。1902年イランのスーサで、アッカド語の楔形くさびがた文字で刻まれた法典碑が出土。

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ハンムラピ法典【ハンムラピほうてん】

ハンムラピ王が発布した,模範判決を体系化した楔形(くさびがた)文字法である。1901年スーサで法文を劾みこんだ石柱が発掘された。全282条。私法を中心に広範な規定を置き,同害報復(〈目には目を,歯には歯を〉など,タリオの原則)の復讐(ふくしゅう)刑罰や刑罰の身分的差別はあるが,生活必需品差押禁止など人民の福祉にも留意している。
→関連項目シャマシュ宗教法スーサバビロニア語モルガン

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世界大百科事典 第2版の解説

ハンムラピほうてん【ハンムラピ法典】

バビロン第1王朝第6代の王ハンムラピによって制定された楔形文字法典オリジナルは高さ2.25mのセン緑岩製の石碑(ルーブル美術館蔵)に刻まれている。この石碑はフランスの発掘隊により1901年スーサで発見された。元来バビロンシッパルにあったと思われるが,エラムバビロニア攻略の際,戦利品としてスーサに持ち去られたものであろう。スーサからはほかに同法典が刻まれた玄武岩製石碑の断片もいくつか発見されていることから,ハンムラピ法典が記された石碑はバビロン王国内の主要都市に建立されていた可能性がある。

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世界大百科事典内のハンムラピ法典の言及

【医学】より


[メソポタミアの医学]
 メソポタミアの古代国家はいずれも多神教と深く結びついている。医療技術者は宮廷周囲に集められて上述のような任務を与えられたが,医療過誤についての罰則規定もあったことがハンムラピ法典の中にみえている。興味あることは,まとまった症状を呈する重要な疾病は,それぞれを神の名において命名されていたことで,たとえば,ペストは〈ナムタルウ神〉,流行病は〈ウルガル神〉〈ネルガル神〉,熱性頭痛は〈アサックウ神〉などである。…

【解剖学】より

…人類の知恵がある水準にまで達し,医学的な関心をもって人体解剖が行われるようになったのはおそらくエジプト文明以後であろう。バビロニアのハンムラピ法典にはかなりの解剖学的知識を要する外科手術論が書かれており,メソポタミアには前2000年ころに作られたと推定される肝臓の陶製模型があり,またエジプトで前1700年ころに書かれた《エドウィン・スミス・パピルスEdwin Smith papyri》は外科学の貴重な文献である。このころ人体の解剖はすでになされていたと推測される。…

【楔形文字法】より

…法の制定もこの理念の具体化のひとつとして理解されていた。たとえばハンムラピはその法典(ハンムラピ法典)の後書きで次のように言う。〈係争に巻き込まれ抑圧されている者は私の彫像《正義の王》の前に来て,私の碑文を読み,貴い言葉を聴くように。…

【手術】より

…石器時代には,このような原始的,初歩的な手当を含めて,骨折,創傷などに対していろいろの処置が行われたであろうが,それだけでなく石器を使って瀉血(しやけつ)したり骨に穴をあけたり,またヘルニアの治療や陰茎切断など,今日の外科手術にあたるようなものまで行われていたように思われる。時代ははるか下るが,前18世紀のバビロニアのハンムラピ法典には,外科医の手術に対する報酬のことが記載されている。古代エジプトでも,創傷,骨折,脱臼など日常生活のうえで避けることのできないけがや,刑罰的あるいは宗教的色彩をもった去勢,包皮環状切開などの手術や,腫瘍摘出などの外科的治療が目覚ましい進歩をとげていた。…

【ハンムラピ】より

…しかしこれは,ハンムラピがその晩年に獲得した広大な領土の支配にふさわしい行政組織をもたなかったことをも意味している。彼の名を有名にしたのはハンムラピ法典である。現在ではこれを〈最古〉の法典とも,厳密な意味での〈法典〉とも呼べなくなったが,しかし,この種の文書としては最も総括的でかつ完全に近い形で残っていること,またその後長くまた広く本法典の書写がなされ続けたことなどの点で,なおハンムラピの特筆に値する業績であったと考えることができる。…

【メソポタミア】より

…ラルサはリムシン時代にイシンを併合し,中・南部バビロニアを支配していたが,ハンムラピはマリと同盟するなどして国力を蓄え,ついにラルサを破り,メソポタミア南部を統一した。治世晩年に成立した〈ハンムラピ法典〉は,シュメール法とアムル慣習法の融合を示す。次王サムスイルナのとき諸市が反乱し,反乱鎮圧直後に諸市は経済混乱に見舞われ,ウル,ラルサ,ニップールなどは放棄された。…

※「ハンムラピ法典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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