バブコック(読み)ばぶこっく(英語表記)Horace Welcome Babcock

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バブコック」の意味・わかりやすい解説

バブコック(Horace Welcome Babcock)
ばぶこっく
Horace Welcome Babcock
(1912―2003)

アメリカ天文学者磁変星の発見者。カリフォルニア州パサディナで生まれる。父ハロルドHarold Delos Babcock(1882―1968)はウィルソン山天文台員で、太陽の黒点磁気および一般磁場の研究での第一人者である。父に倣って共同研究を推進した。まずマサチューセッツ工科大学およびカリフォルニア工科大学で修業し、夜光の明るさや銀河の回転を測定した。1946年に父の天文台に入った。この年おとめ座78番星に太陽の約1000倍の磁場を検出、しかもそれが周期的に変化することを発見した。1951年太陽マグネトグラフ器を考案、1959年に太陽もまた磁変星の一つであることを発表した。彼のおもな研究分野は天文観測機器に関してであり、1992年まで、つまり80歳近くまで、望遠鏡補償光学に関する論文を多数発表していた。カリフォルニア州サンタ・バーバラにて死去

[島村福太郎・松田卓也]


バブコック(George Herman Babcock)
ばぶこっく
George Herman Babcock
(1832―1893)

アメリカの機械技術者。ニューヨーク州生まれ。父親とともに印刷業に従事して、多色印刷機などを考案した。1867年にウィルコックスと共同して水管式ボイラー特許取得し、バブコック‐ウィルコックス会社を創立して、この型のボイラーの製造を始めた。横型の水管式ボイラーは数々の改良がなされ、火力発電所などでタービンを動かす蒸気発生装置として広く使用されている。

[中山秀太郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「バブコック」の意味・わかりやすい解説

バブコック
George Herman Babcock
生没年:1832-93

アメリカの発明家,機械技術者。1854年,父とともに多色刷印刷機を発明し,印刷業に従事した。その後鉄工所で働いた後,S.ウィルコックスと出会い,共同して蒸気機関の開発製作に従事することになる。ウィルコックスが特許を得ていた傾斜管方式の水管式ボイラーに共同で種々改良を加え,67年水管式ボイラーの代表的なものの一つになったバブコック=ウィルコックスボイラーの特許を取得,このボイラーを中心に蒸気機関の製造に従事した。81年,ウィルコックスとともにバブコック=ウィルコックス社を設立,死去するまで社長をつとめた。また,彼は工科大学における教育にも尽力する一方,アメリカ機械学会の創設にも努力し,87年,その会長に就任している。
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百科事典マイペディア 「バブコック」の意味・わかりやすい解説

バブコック

米国の機械技術者。1867年ウィルコックスと協力して傾斜式水管ボイラーの特許を取得。バブコック・ウィルコックス会社を創立し,水管ボイラーの製造と改良に専心。→ボイラー

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デジタル大辞泉プラス 「バブコック」の解説

バブコック

アメリカ、バブコックスワイン社が作出したハイブリッド豚(合成豚)。

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